オーディオをやってて
良く見掛けると言うか
当たり前の光景が
大口径スピーカーにハイパワーアンプ
小口径スピーカーに小出力アンプ
と言う構図です。

でも自分は前々から
これに疑問を持っていました。

スピーカーのスペックには
能率と言うのが有り
それは1W等の決まったアンプの出力で
何dBで鳴るのか?
と言うものです。

得てして大口径スピーカーはこの能率が高く
小口径スピーカーは能率が低く
カタログ通りに読めば
大口径スピーカーは小出力アンプでも
十分な音量が得られ
小口径スピーカー程大出力アンプが
音量を得るには必要だと言う事になります。

でも
ここでもう一つ考えなきゃダメなのが
反応能力です。

アンプは次から次へと
スピーカーに信号を送っています。

スピーカーはそれを往復運動する事で
空気を震わせて音を出すのですが
大きな物は一度動くと止まるまでに
何度か振られ
小さな物は簡単に止まると言う
簡単な物理法則があり
これを踏まえると
アンプが次から次へと信号を送って
スピーカーはそれに合わせて
往復運動をしてるのですが
大口径スピーカーは重たい分
振動が止まりきらず慣性で揺れ動こうと
するはずで
結果アンプの信号以外の往復運動を
してしまう可能性が有ります。

つまりアンプ側は
スピーカーを動かすだけでなく
ピタッと止める力も無いと
大口径スピーカーを
ドライブできないと言えると思います。

更に小口径スピーカーも
音量を上げて聴くと
必然的にスピーカーのストロークが
大きくなりこれまた止めるのに
エネルギーがいることになると思います。

つまり
アンプの出力より
本当にドライブできる
制動力の有るアンプが
必要な気がしてるのです。

一般的にはダンピングファクターと言う
スペックで表されますが
結構アンプのスペックに書かれてない
事が多い気がしてます。

小口径スピーカー程
大出力アンプと言う構図が
一般的にならないかな?
と素人考えでは思ってしまいます。