皆さんは
音楽を聴くとき
何処を重点的に聴いてますか?

よく
オーディオ好きで
音楽じゃなくて音を聴いてる
と言う表現があり

おおざっぱに
音楽を聴いてる人と
音を聴いてる人が居る
のかな?
とは思います。

何故そんな事を
書き出したかと言えば

人によって
同じ音楽、装置を聴いても
違う印象を持ったり

真空管アンプが好きな人
真空管アンプが駄目な人

ホーンスピーカーが好きな人
ホーンスピーカーが駄目な人


実に多種多様な
好き嫌いが
この趣味には存在している
と感じたからです。

そして
それぞれが
自身の持論を持っていて
それぞれが
正しいと言えると思うのです。

では
何故その様な事が起きるのか?

個人的には音楽の
聴いてるポイントの違いが
その様な好みの細分化と言う
事に繋がってると思っています。

自分は
音楽を全体的に
聴いているつもりでいましたが
最近
それは不可能では?

思うように成りました。

つまり自分が
何処を聴きどころにしてるのか
分かって無いのですが
おそらく何処か決まった
聴きどころを持っていると
感じてます。

まず
音楽を全体的に聴く事が
不可能と言うのは
音楽は一瞬一瞬で
沢山の音が重なりあって出来ています。

その沢山の音の重なりあいの
一瞬一瞬を全て認識するのは
人間の処理能力上無理に近いと
思ったのです。

例えて言えば
車の運転と一緒で
車の運転中も
一瞬一瞬で沢山の
視覚的情報を得て走ってますが
その全てを見て判断しきるのは
不可能でしょう。

もし
その様な事が可能な人が居たら
その人は
車に乗り込んで降りるまでの間の
事を全て覚えている事になります。

この車がこの動きをした時
隣にこの車がいて
その時この道路標識を
通過した。
と言う情報を
全て運転してる間中
認識し続ける事が出来ますか?

大体が
前方車のテール辺りを
見ながら周りを何となく
認識していると言った
程度の状態だと思います。

また
それくらいの集中力じゃないと
直ぐに集中力が切れてしまい
逆に危ないとも言えます。

音楽を聴いてる時も一緒。

何回も聴いている
耳馴染みの曲でも
その曲を通して
この楽器がこう鳴った後に
この楽器がこう入ってきて
この楽器とこの楽器が
こんな感じで絡み合っていた。


全てそらで言える人が
何人居るのでしょう?

その曲の象徴的な部分なら
そう言った事が言えますが
全体となれば自分は無理です。

つまり
それだけ
聴いていながらも
聴き漏らしている情報が多いという
事なんだと思います。

そして
聴きどころは人それぞれが
違うと思うのです。

だから
音楽のこの部分
又は
音のこの部分を
重点的に聴いている人は
この音は良くても
あの音は合わない
と言った事が起き
それが人それぞれ違うから
それが
音の好みになるんだと感じます。

聴くポイントが違うから
感じ方も変わる
と言う単純な話何だと
考えるようになりました。

後は自分が
どの部分を基準に音楽を聴いてるのかが
分かればより細かく
音楽を楽しめると思うのですが
それを探すのが自分には
難しかったりします。