自分のオーディオシステムで音楽を聴いて涙が出てくるとか
全身が痺れて感動すると言った事は有るでしょうか?

自分が高校生の頃には何度か
音楽を聴いていて感極まり涙が零れる事も有りましたが
ここ10数年でそういった事を経験したことが無いと
ふと思い返していました。

高校の頃の自分のオーディオ機器は今ほど良い音はせず
正直かなり安っぽい音だった筈なのに
聴いていて感情が揺さぶられる事が有ったのに
今ではそれ以上に良い音で音楽が聴ける環境に居ながら
そういった感情の起伏も無くただ淡々と聴いている自分が
少々勿体ない気分になってきました。

オーディオ機器と言う機械に興味を持ち過ぎてしまった事により
気付けば音楽ではなく音を聴いて一喜一憂を繰り返す様になり
自身の中で音楽に対して何処か冷めてしまい
素直に感動出来なくなってしまった様に思います。

長い年月の中で歪んでしまった音楽やオーディオに対しての姿勢を
今年から少しずつ変えていき
音ではなくて音楽を聴いてその中で感動して泣けるような
瞬間が来るようになったら良いなと考える様になりました。

ただそういった中でもラジオで流れて来た曲には
思わず聴き入り良いなと思う事も有ります。

自分が今でもチューナーに執着している理由の一つは
この現象が好きだからと言う面が有ることに最近気付きました。

FM放送で流れてくる曲にはリクエストの物が多く
そういった便りや曲紹介である程度聴く事に対しての
気持ちが出来上がり、結果素直に音楽が染み込んでいく
感覚を味わえたりするわけです。

自分でディスクをセットして聴く曲に
そういった思い入れや感情的な何かを求める事が何故か自分は少なく
どこか淡々と聴いている自分に対して白けてしまう瞬間すら
最近は多く、この傾向はそのままいくと
音楽そのものに興味を示さなくなる可能性すら
有りそうだと危惧する気持ちも有ったりします。

今でも出ている音に対しての不満や欲求は沢山あり
その関係で色々実験的な試聴をすることが多く音楽より
音を聴く機会が多く、掛ける曲もあえて聴いて不満が
有るような物ばかりで眉間にしわを寄せて
どう対策しようか?とそればかり考えているのですが
これからしばらくの間は現在でもさしたる不満もなく
聴ける曲を選んで聴くように心がけて
眉間にしわを寄せる事なくのんびり音楽を聴くように心掛け
アンプのチャンネルセパレーションを何とかしたいとか
リフレッシュメンテナンスをしたいとか思いは有りますが
とりあえずそういった事は後回しにして
音楽との付き合い方をもう一度見つめ直す一年としたいと思います。