ここしばらく何となく気になっていた事を
簡単な実験で検証してみました。

それはメインのアンプであるケンウッドL-A1の
左右の音の混信(チャンネルセパレーション)です。

内部構造は電源部を挟んでパワーアンプが左右対象に配置され
さもチャンネルセパレーションは良さそうですが
実際の配線の引き回しは左右出力を寄り合わせていたりして
そういった事に対しての配慮が少ないとも感じていたので
本当の処がどうなのかの確認をしました。
 
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左側の入力ケーブルを外して右側入力だけにしたら
スピーカーケーブルは右側を外して左側のスピーカーにだけ
出力をするようにしての確認となります。

右側入力→左側出力となり本来再生されている
音楽はスピーカーから聴こえる事は無いはずですが
この状態での結果はどうだったかと言えば
かなりハッキリと再生されている音楽がスピーカーから
聴こえてくるという結果となってしまいました。
イメージ 2

ボリュームを最大まで回してかろうじて聴こえる程度であれば
さほど気にしなくても良いかな?
と個人的には考えていましたが
現実には普段再生しているボリューム位置でも
スピーカーからは本来聴こえる筈が無い
逆チャンネルの音が聴こえてきて
フルボルームだと思った以上にしっかりした音で
ノイズ感も無いクリヤーな音楽が再生されてしまいす。
ここまであからさまにクリヤーな逆チャンネルの音が再生されると
ケンウッド自身が意図的に左右音声をブレンドしているのか?と
思えてくる位ですが流石にそんな事は無くコストの
結果何だろうと考えています。
イメージ 3

この漏れている音の大きさは4312の上にチョコンと乗っている
スーパーツィーターの再生音と同等レベルの音量は有るように感じました。

スーパーツィーターはその微かな音でハッキリと音に変化を
与えている事実を考えると
左右それぞれの出力に僅かに混信している
反対側の音声が再生音に影響しているだろう事が容易に想像出来ます。

異常に長く取り回された内部の音声ケーブルがあちこちで
左右一緒に束ねられた造りのアンプなのである意味しょうがない結果かもしれませんが
それでも正直自分の中ではショックは大きかったです。

ただそんなアンプだから今のやたらに左右間隔の広い
スピーカーセッティングで良好な結果に
なっているのだろうと納得もできたりします。
イメージ 4

もっとも28万のプリメインにそこまで求める事が間違いで
そこにこだわるなら別のアンプへ乗り換えるのが本来なのでしょうが
個人的にL-A1、L-D1のデザインが好きで
これで良い音が聴きたいという個人的大前提が存在するので
今回の結果を踏まえた上で今度どうL-A1と付き合って行くかが
今後自分のオーディオの大きなテーマとなるでしょう。

内部配線がとにかく長く、また左右の長さは極端に違うという造りで
色々見ていると突っ込みたくなるアンプで
混信具合からするとおそらく多少内部配線の引き回しを
工夫した程度では対策出来そうに無いレベルでしょうし
いっそ拘るなら左右ケーブルの長さをどうにか近いレベルにしたい
とか考えると明らかに自分のスキルを超えた話しになるので
内部構造は見なかった事にして
他の部分でもう少し考えてみようと考えています。

おそらく自分が後少しこうしたいと漠然と考えている部分の答えの多くは
ここに有るだろうと思える判断材料が手に入った事は
大きな収穫だったと言えるでしょう。

ちなみにサブシステムのアンプのR-K1000-Nでも同様の
実験をしてみましたが、結果はL-A1とは違い
かなりボリュームをあげてようやく聴こえる程度でした。

R-K1000-Nは元々残留ノイズが大きく無信号状態でボリュームを上げると
ショートピンを挿していても、いなくても変化なくフルボルーム状態だと
かなり大きめなザーッといったノイズが聴こえますが
そのノイズの中にかろうじて聴こえる程度なので
かなり左右のチャンネルセパレーションは良いと言えるでしょう。

逆にL-A1は無信号状態でショートピンが挿してない
オープン状態でフルボリューム時は
R-K1000-Nと同程度のノイズが発生しますが
ショートピンを挿せばほとんどザーッと言ったノイズが
発生しない状態となるので今現在は使っていない入力端子は
バランス入力以外はショートピンを挿して残留ノイズを
低減させてクリヤーな状態を確保しているので
特に今回の実験結果は残念でした。