自分が使っているCDプレーヤーは
ケンウッドのL-D1と
エソテリックのX-30
それにビクターのXL-Z505の3台で
父親の使っているCDプレーヤーは自分が壊してしまい
現在復活に右往左往している
パイオニアのPD-T05を長く使っています。
とりあえずパイオニアの代替えでビクターは実家にお出かけ中であり
気付けば自分の部屋にはエソテリック、ケンウッド、パイオニア3社の
ターンテーブルメカを搭載した
CDプレーヤーが一箇所に揃う事になりました。
それまで気にしていなかったけれどこれは結構
珍しい事なのでは?と思うようになり
ならば折角だしこの3社のターンテーブルメカの個人的比較をするのも
面白いかな?と思いついてしまったので少々書いてみる事にします。
ケンウッドのL-D1と
エソテリックのX-30
それにビクターのXL-Z505の3台で
父親の使っているCDプレーヤーは自分が壊してしまい
現在復活に右往左往している
パイオニアのPD-T05を長く使っています。
とりあえずパイオニアの代替えでビクターは実家にお出かけ中であり
気付けば自分の部屋にはエソテリック、ケンウッド、パイオニア3社の
ターンテーブルメカを搭載した
CDプレーヤーが一箇所に揃う事になりました。
それまで気にしていなかったけれどこれは結構
珍しい事なのでは?と思うようになり
ならば折角だしこの3社のターンテーブルメカの個人的比較をするのも
面白いかな?と思いついてしまったので少々書いてみる事にします。

まず一番の売りであるターンテーブルの構造では
エソテリック、ケンウッドが同じグループで
パイオニアは違うタイプだと言えます。
エソテリック、ケンウッドが同じグループで
パイオニアは違うタイプだと言えます。

エソテリックのVRDSとケンウッドのメカはターンテーブルと
モーターが直結しているのに対してパイオニアのターンテーブルは
クランパー側にモーターがありターンテーブルは共回りしているだけの
構造でターンテーブルメカと言うには少々疑問が残り
ディスク同径スタビライザーと言った方がしっくりくる気すらします。
一応どんなCDプレーヤーもモーターとクランパー、もしくはスタビライザーが
がっちり合う様に造ってあり見かけ上はロス無く回転しているように
思いますがそれでもモーターがディスク同径のターンテーブルに直結し
そこにディスクを押し付け回す事と
ディスク同径のスタビライザーにモーターが
ディスク中心を押し付け回すというのは
厳密には力の掛かり方は違うでしょうしどちらがロスが少ないだろう?
と考えてみるとどうしてもパイオニアの方式は少々辛い感じがしてしまいます。
またターンテーブルがモーターと直結しそれが剛体部品に取り付けられ
モーターの回転軸が確実に垂直を保てるというのが
これまたVRDSとケンウッドのメカの共通する部分と言えますが
この部分でもパイオニアはこの2社とは考え方は違い
ディスク回転用のモーターは
トレイの引き出し動作に合わせピックアップユニットと一緒に
上下移動をしてディスクとの衝突を避ける
まさに一般的なトレイ型CDプレーヤーのメカをそのまま上下逆さまにした
形態でしかなく正直モーターの回転軸の垂直が保証される
物ではなく、また一番高トルクで回転するモーターが
質量の少ない稼動部品の上に乗った状態で高速回転をする形となり
自身の回転振動が同じ稼動部品上に存在するピックアップユニットに
悪さをする可能性すら有ると思えます。
厳密には力の掛かり方は違うでしょうしどちらがロスが少ないだろう?
と考えてみるとどうしてもパイオニアの方式は少々辛い感じがしてしまいます。
またターンテーブルがモーターと直結しそれが剛体部品に取り付けられ
モーターの回転軸が確実に垂直を保てるというのが
これまたVRDSとケンウッドのメカの共通する部分と言えますが
この部分でもパイオニアはこの2社とは考え方は違い
ディスク回転用のモーターは
トレイの引き出し動作に合わせピックアップユニットと一緒に
上下移動をしてディスクとの衝突を避ける
まさに一般的なトレイ型CDプレーヤーのメカをそのまま上下逆さまにした
形態でしかなく正直モーターの回転軸の垂直が保証される
物ではなく、また一番高トルクで回転するモーターが
質量の少ない稼動部品の上に乗った状態で高速回転をする形となり
自身の回転振動が同じ稼動部品上に存在するピックアップユニットに
悪さをする可能性すら有ると思えます。

またピックアップユニットの稼動範囲を考えた場合も
エソテリック、ケンウッドは同じ部類で
パイオニアは違う考え方をしていると言えます。
つまり先に書いた通りパイオニアのメカはピックアップユニットと
ディスク用のモーターが同じ部品に固定され
トレイ動作時はそれが上に避難する形で稼動し
ディスクが挿入されるとピックアップとモーターは
下に下がりCDをクランプし再生出来る位置関係にピックアップが
来る訳ですが本来横方向にスライドするだけのピックアップを
別の稼動部品に乗せ更に上下稼動までさせると言うことは
微細信号を読み取るピックアップにすれば肝心なCDとの位置関係が
不安定に成りやすいと言え、更に経年劣化により予想外の動きを
して部品同士が予期せぬ接触をするといった
不具合が発生しても不思議は無いかもしれません。
でもエソテリック、ケンウッドのメカのピックアップは本来のスライド方向
以外に稼動することはなくディスクの挿入時等では
ピックアップはディスクと接触しないようディスク外径より
外に避難するようになっています。
先のディスク回転用のモーターと共に
位置関係が経年の劣化により狂う事は理屈上では発生せず
つねに垂直に回転するディスクに対して最適な状態で
ピックアップは稼動出来るのが
この2社のメカのこれまた共通の利点と言えるでしょう。
ではそのピックアップユニットはどうかと言えば今度は
パイオニアとエソテリックが同じグループで
ケンウッドは違う構造をしていると言えます。
パイオニア、エソテリックのピックアップの稼動方式はいわゆるリニアモータータイプで
ケンウッドはモーターからベルトを介してギヤ駆動するタイプとなっています。
ベルトという消耗品を使用している上にそのベルトが歯付きの
タイミングベルトタイプなのでメーカー在庫が底をついた状態で
ベルトが駄目になってしまったらもう素人にはお手上げと
なってしまいますがリニアモータータイプは極端な話し
消耗部品は存在せず回路上の故障か
コイルの配線が経年で切れない限りは壊れる部分は無いと言えます。
リニアモーターのコイル線は非常に細く、
高温多湿な環境に置かれていれば
腐食断線の可能性は有るでしょうが
腐食断線の可能性は有るでしょうが
それはツィーターの断線と確率で行けば
似たり寄ったりと言える気はします。
ギヤ式は稼動精度を上げる為に2枚の歯車を
重ねて使う事でバックラッシュ、
つまり歯車の遊びを無くす構造にしてありますが
それでも構造上のガタツキ等は完璧に取れる事は出来ないので
どうしても動作上不自然さが残り易いです。
似たり寄ったりと言える気はします。
ギヤ式は稼動精度を上げる為に2枚の歯車を
重ねて使う事でバックラッシュ、
つまり歯車の遊びを無くす構造にしてありますが
それでも構造上のガタツキ等は完璧に取れる事は出来ないので
どうしても動作上不自然さが残り易いです。

音が良いとされるCDプレーヤーの多くはギヤ式駆動ではなく
リニアモータータイプかフリップスのスイングアームタイプが多いのも
ピックアップレンズの読み取り精度とその稼動方式を考えると
納得出来る気はします。
全体の中でエソテリックのVRDSは良さそうに感じますが
唯一の欠点を挙げるとすれば
それはターンテーブルが上側にありクランパーで持ち上げ
チャッキングして回すという構造上の欠点はどうしても存在します。
幾らターンテーブルとピックアップが経年劣化による位置ズレの心配はなくても
ディスクを持ち上げるクランパーの方はそうはいきません。
また折角のターンテーブルもその構造上確実にセンターで
チャッキングして回せるという保証はなく
現実に再生するとビックリするほど動作音が煩くなることがあります。
この場合は一旦停止しトレイの出し入れをして再チャッキングをすると
音が小さく成ることが多く
本来の中心から少々ズレた位置でディスクが固定されていた
で有ろう事が想像出来ます。
その点ターンテーブルにディスクを裏返して乗せるケンウッドと
パイオニアのメカはそういったチャッキングミスはほぼ起きないと言えます。
総合的に見て一番理想的なターンテーブルメカはおそらくケンウッドの
方式の様に自分は考えていますが
結局その後続くシリーズも出ることなく
早々に消滅してしまったのは結局メカだけでは
CDプレーヤーは語れないと言う事なのかもしれません。
またピックアップユニットの装置方法、選定に無理が見受けられ
長期間の使用の中でピックアップユニットからのフレキシブルケーブルが
硬化してしまった場合自身の通常動作で断線してしまいそうな
爆弾を抱えている存在でもあり
ベルトの問題も含めこれからも長く使おうと思うには
少々大変さが残る一台と言えるでしょう。
その点メカのメンテナンス性でいけばこれはパイオニアの一人勝ちと
言える状況でベルトはさほど分解せずとも
極端な話し天板を外せば簡単に全て交換でき、
下向きピックアップなのに
非常に簡単にユニットが取り外せレンズクリーニングも行え、
ベルトは通常の角ベルトなのでいざとなればバンコード等での
代用もできるというのはメーカーメンテナンスが無理になっても
どうにか自身のプライベートメンテナンスで長く使えるメカと言え
更に思った以上に稼動部のフリクションが少なく
軽い動作で全てが動いているとても無理の無い事も含め
メカ全体の造りの上手さは光るものがあると言えるでしょう。
一番困ってしまうのがエソテリックのVRDSで
これは正直上のブリッジ部分を適当に外して
元に戻しただけでは本来の動きから外れてしまう可能性が高い
分解したら計測器片手に調整しつつ組み立てなければ
本来の性能は出ないだろうと思えるシビアさを持ちながら
更に見て分解の仕方が想像出来ない造りをしており
正直触りたくないメカNo.1と自分では思っています。
ケンウッドも同様にピックアップユニットを外して
レンズクリーニングを行い再度組み立てたら
本来なら計測器片手に調整しなければいけないません。
そういった肝心な部分を分解しなければレンズクリーニングすら出来ない
構造と言うのは非常に無理矢理な感じがしてしまいますが
そうで無ければ成立しないメカ構造とも言えます。
但し、
VRDSとケンウッドのメカはピックアップが不要な仕事をしないで
済むようにと相互の位置関係を絶対の物とする設計なので
そういった設計上の狙い通りの効果を得ようと思えば
上記の様なシビアな調整は必須という話しであり
現実にはそこまでしなくても動作上の不具合は無いのですが
性能面を考えたら何かを触ったらきちんと調整することまでを
ワンセットと考えた方が良でしょう。
でも自分のL-D1は自分でメカを分解して
レンズクリーニングをしておりながら
そういった調整は行っておらず
非常に片手落ちの状態での使用ですが
それでもクリーニング以前よりは音が良くなっているので
これで再調整したらどうなるんだろう?
という興味があります。
当然パイオニアのメカをはじめ、普通のトレイ型CDプレーヤーでも
そこまでの調整をした方が良いでしょうが
細かいピックアップ周りの調整を幾ら詰めても
その周りの稼動部分の精度、強度が足りなければ
その効果は半減してしまうと思います。
ターンテーブルメカは最初から再読み取りやデータ補正を最小にして
データの鮮度を大事にする事を念頭に開発され
結果ディスクの状態によるメカの動作音がかなり変化してしまう傾向が強く
少々気難しさが有る状態と言えるのに対して
それ以外のメカは正直読み取り精度の確保は再読み取りや
データ補正を前提に造られているので
ディスクのコンディションによっての動作音の変化は少ないものの
状態の良いディスクでも常に読み取り補正をしながら再生している
可能性は高いと言えるでしょう。
とは言え今現在ターンテーブルメカはVRDS以外は死滅し
他社のメカはスタビライザーを強くしたり
防音ケース内に格納したような対策が殆ど言える状況で
デジタル技術による補正頼りのメカによるお手軽傾向が強く
高コストを掛けてまでのメカ開発は過去の物となってしまったようです。
でも手間隙掛けた高額なメカの方が動作音が煩くなりやすく
デジタル補正掛けまくりのメカの方が動作音が静かで有れば
顧客からのメカ音が煩いと言った訳の分からないクレームを付けられる
可能性を考えると今のメーカーの姿勢を一概に責めれないと言えるでしょう。
そんな貴重なメカを搭載したこのプレーヤー達を
これからも大事に使っていこうと思います。
済むようにと相互の位置関係を絶対の物とする設計なので
そういった設計上の狙い通りの効果を得ようと思えば
上記の様なシビアな調整は必須という話しであり
現実にはそこまでしなくても動作上の不具合は無いのですが
性能面を考えたら何かを触ったらきちんと調整することまでを
ワンセットと考えた方が良でしょう。
でも自分のL-D1は自分でメカを分解して
レンズクリーニングをしておりながら
そういった調整は行っておらず
非常に片手落ちの状態での使用ですが
それでもクリーニング以前よりは音が良くなっているので
これで再調整したらどうなるんだろう?
という興味があります。
当然パイオニアのメカをはじめ、普通のトレイ型CDプレーヤーでも
そこまでの調整をした方が良いでしょうが
細かいピックアップ周りの調整を幾ら詰めても
その周りの稼動部分の精度、強度が足りなければ
その効果は半減してしまうと思います。
ターンテーブルメカは最初から再読み取りやデータ補正を最小にして
データの鮮度を大事にする事を念頭に開発され
結果ディスクの状態によるメカの動作音がかなり変化してしまう傾向が強く
少々気難しさが有る状態と言えるのに対して
それ以外のメカは正直読み取り精度の確保は再読み取りや
データ補正を前提に造られているので
ディスクのコンディションによっての動作音の変化は少ないものの
状態の良いディスクでも常に読み取り補正をしながら再生している
可能性は高いと言えるでしょう。
とは言え今現在ターンテーブルメカはVRDS以外は死滅し
他社のメカはスタビライザーを強くしたり
防音ケース内に格納したような対策が殆ど言える状況で
デジタル技術による補正頼りのメカによるお手軽傾向が強く
高コストを掛けてまでのメカ開発は過去の物となってしまったようです。
でも手間隙掛けた高額なメカの方が動作音が煩くなりやすく
デジタル補正掛けまくりのメカの方が動作音が静かで有れば
顧客からのメカ音が煩いと言った訳の分からないクレームを付けられる
可能性を考えると今のメーカーの姿勢を一概に責めれないと言えるでしょう。
そんな貴重なメカを搭載したこのプレーヤー達を
これからも大事に使っていこうと思います。