


自分のオーディオ機器の設置にはある不文律があります。
それはケーブル類を極力見せない
オーディオ機器も再生中ほぼ目に入らない範囲に置くと言う物で
再生機器、アンプ類は椅子の左側に置き、
メインのスピーカーである
JBL 4312MKⅡwxは壁に平行に置かれ
スピーカーの内側で160cmという
この手のスピーカーを6畳間で置くには少々広すぎる
間隔で設置し
音楽を聴いている時はスピーカーも
視界の淵に少し入る程度
殆どカーテンと睨めっこしながら聴く状態だっりします。
しかし思いつきで設置した
サブシステムのスピーカーである
D-112ELTDは確実に視界に入ってしまい
正直何度か撤去しサブはヘッドフォンオーディオに
転向しようかと思う事も有りますが
折角購入した物なので
半分開き直りで使用し、それでも
スピーカーケーブルはカーペットの下に隠して
殆ど見えないようにして何とか機器の存在を薄くする
様にしていました。
更にメインシステムで
奇跡の歌声を持つオバチャン
スーザン・ボイルを聴いていると

綺麗なビブラートが聴け流石と思いますが
サブシステムでは全くビブラートが聴こえず
ただの歌になってしまうので
そう言った意味でもサブシステムの
必要性が正直見出せず、散々悩んだ結果
まずはヘッドフォンサブシステムへの移行への前に

この様な設置方法へ変更してみました。
D-112ELTDの設置方法をみて名前が分かる、
もしくは知っている人はまず間違いなく自分より
年上のオーディオ好きな方で
自分と同年代(昭和48年生まれ)で知っている
人はかなりの少数派だと思いますが
これはオーディオ評論家の江川三郎氏が
かつて提唱した逆オルソン式といわれる設置方法で
左右スピーカーを近づけて60度(正三角形の角度)に
開き設置すれば広い範囲でステレオ再生が楽しめると
されていました。
これ自体は父親の持っていた古いステレオ誌の記事で
読んだ記憶があって今回実践して見ましたが
約30年以上前に提唱され今では殆ど知られていない
設置方法という事は・・・・・
と言う部分は正直ある設置方法と言えます。
つまり見た目通りとしか言えない
非常に左右に狭い範囲でステージ感で
モノラルに毛の生えた程度の広がりでしかない
ステレオ再生でしかないわけです。
でも左右スピーカーが近い恩恵として
真ん中定位の音は非常に艶かしくなり
ボーカル物に関しては素晴らしい結果を出せるとも言えます。
この設置であればスーザン・ボイルのビブラートを
サブシステムでも見事に再現でき、聴いていて流石と思える
声になるのでボーカル物を聴くには
これはこれで有りと言えます。
また何故か中低音が良く響くようになり
4312で聴くディープ・パープルは

タイトで弾む様な低音に対し
D-112ELTDで聴く低音は少々作為的ながら
らしい響く低音になり
これはPOPS、ロック等を聴くには
かなり楽しめる音になったといえます。
変わりにオーケストラではどうしても広がり感が
乏しく、聴いていて物足りなく
導入当初の目論見であった
小音量オーケストラ再生用システムと言う
目標は完全に頓挫することになりました。
それでも余りにスピーカーからの音離れが悪い
現状には対策が必要と感じ
その流れで絶対に表に出したくなかった
スピーカーケーブルを空中配線で
完全に丸見えにするという
自分の中での禁じ手をあえて行う事となりました。

(因みに壁に吊るされるように這わせてあるケーブルは
メインシステムのスピーカーケーブルで
これは普段はカーテンに隠れ見えない様にしています。
つまりオーディオルームはこのケーブルを隠す為に
昼間でもカーテンを閉めた薄暗い状態の部屋となっているわけです。)
サブシステムのスピーカーケーブルがまるでロープーウエイの
ワイヤーよろしく部屋を横切っていますが
流石にカーペットの下に隠す様に設置するのとは違い
明らかにスピーカーからの音離れは良くなり
これなら目の前にかなり見苦しい存在が横たわっていても
我慢できるかな?と
思っていますが果たして??
やっぱり見た目が我慢ならず撤去し
サブはヘッドフォンオーディオになってしまう可能性も
否定は出来ませんが
暫くはこのまま付き合ってみようと思います。
最後に蛇足ですが
ケーブル類は隠す事に躍起になっていますが
それは絶対にケーブル類が重ならない様に

様々な対策をした上で隠す様にしています。
写真はメインのスピーカーケーブルとFMアンテナが接しないようにFMアンテナ線を
無理やり壁から浮かして配線してある状態で
当然のようにL-D1からのRCAケーブルも一切どの線と接することなく
アンプに繋がるように要所要所で
吊る様にしており、この状態を普段は見たくないので
カーテンで隠す様にしてあります。
常時この様な配線が見える状態は自分の中では
非常に気分の悪い物でしかないのです。