自分が勤めている会社は毎週月曜に全体朝礼を行います。
当然今日もありましたがそこで出た話しが
「ここしばらく、とみにクレームや不良が多く利益が上がらない
あまりのクレーム量に取引先から取引先停止をにおわせた話しまで来ている。
現場は適当な仕事をしてキチンとルールを守っていない。
もっとしっかりルールを守って仕事をするように。」
と言った話しをしていました。

でも正直自分は入社以来一度もそのルールとやらの話しを
キチンとした状態で教育された記憶がありません。
それは自分より勤続年数が長い人も同じでその上
今現在働いている人の半分近くの人は外国人労働者で
更にルールというものは分かるはずもない状態が現実です。
それでもルールを守らないから不良が多いと逃げ口上を声高に言う事も
その話しを今日したという無神経さにも正直呆れ果てました。

今日は自分の保身の為に問題を従業員に押し付ける話しをする時間があったら
震災で被害に遭われた方々に対してのお見舞い、
または社としての復興支援のお願いを
従業員にするべきだと思いますし、それが人として最低限
当たり前の行動だと思っていた自分にとって
今日の朝礼は会社に失望するにはあまりある出来事と言っていいものでした。

自分の住んでいる地区は確かに被災地からは遠く離れていますが
働いている人の中には十分親類縁者が
被災されている方が居るであろう事は想像つきますし
その人が今日どんな気持ちで出社したのか?
考えるまでもない話しだと思います。
また当然今回被害に遭われた人の中には
自分達の製品を使っているエンドユーザーも多数いるはずです。
亡くなられた方々のご冥福を願い黙祷をし、
辛い思いを抱えて出社した人を気遣う。
ほんの一言有ればどれだけ気持ちが救われるのか?
それすら分からなくなっているようです。

以前勤めていた会社は阪神淡路大震災の際には会社から
「支援物資を送りたいから協力をお願いします。」
と言った行動を起こしていました。
そこまで会社でしろとは思いません。
だだクレームや不良数に目くじらをたてて
人としての思いやりを失っているから
従業員もシラけてしまっているという
現実だけは知る必要は有ると感じました。

自分が20代で独身だったら転職を考えたかもしれませんが
現実をみたらそんなことは出来ません。
シラけた気持ちを切り替えてまた仕事を頑張るだけです。
自分達が造った製品が人の為に役立っている。
その現実をプライドとして…