この書庫久々の記事です(^_^;)
姫がある程度大きくなったら見せてあげようと思った作品です。
子供の頃にひょんな事から知り合った二人が
成長するなかで恋をし、結婚しました。
子供部屋を用意し幸せいっぱいの中
子供を諦めなければならない事になってしまい
悲しみにくれる…
それでも立ち直り二人の生活を楽しむ中で二人の子供の頃からの夢を実現させようと
夫が用意したサプライズの直前奥さんが倒れ夢を実現させる事なく旅だってしまいました…

本編が始まる前にダイジェストでそこまで一気に話は進みますが
自分はこの時点で泣きそうになりました。

なかなか子供が出来なかった自分達にとっては余りに分かりすぎる辛さと
ようやく子供が出来た喜びを今一度実感したからの事ですが
一気に自分はカールじいさんに感情移入しました。
子供を授かる事なく妻に先立たれたおじいさんと
父親に見放されそれでも父親との繋がりを信じて生きている少年との
予定に無かった二人の冒険は過去に縛られ寂しい気持ちに閉じこもった
おじいさんの気持ちを未来をに向けるきっかけとなり
本当心が温かくなる作品だと自分は思いました。

カールじいさんを頑固者のような設定がありますが
自分は決して頑固者だったり意固地だと言う印象は持ちませんでした。
愛する人に先立たれ、その人との思い出が有るから生きていけて、
だから思い出に縛られて外が見えないだけの事で
それは至って当たり前な感覚だと自分は思いました。

亡き妻との夢を一人で達成させようと旅立ったその旅で
過去と今の選択を迫られる事になったとき
カールじいさんは過去ではなく今を選び新たな人生を歩む事になりましたが
それは元々心優しい決して頑固者ではないカールじいさんにとっては
当たり前な事なんだと思います。
カールじいさんの未来には楽しいことが沢山待っているに違いないと
感じずにはいられない作品でした。