ほぼ一週間
クロック、電源、OPアンプの改造されたC-711Mを借りて聴いていましたが
そのCDPを使ってみての感想を総括してかいてみようと思います。
 
その前に自分のオーディオ装置の状況を電源の部分で見た場合
 
メインシステムは、この家に越したときに配電盤のブレーカーから専用で
VVF2.0材でオーディオルームとして使う部屋に1本引いてもらい
その後コンセント自体もナショナル(現パナソニック)のWN1318に交換されていて
そこからクリーン電源に給電され全ての機器はクリーン電源のコンセントに繋がれ
壁コン直刺しの機器は存在せず、借りたCDPのみが壁コン直刺しになっていました。
またプリメインアンプのサービスコンセントの電源連動口にはPS オーディオの
ノイズハーベスターと言うノイズフィルターがコッソリ刺さっています。
 
サブシステムは、今の家が建ってからそのまま使われているVVF1.6材に普通のコンセント
と言う状態で同じコンセントにはテレビ、DVDレコーダー等が繋がり、
また同じブレーカーから枝分かれしたコンセントにはパソコン、蛍光灯等も繋がった
いわゆる普通の状態の電源事情のところにこのCDPを繋いで聴いてみたわけです。
 
比較機器として自分が持っているXL-Z505を使ってみましたが
これは購入後一度も修理を出したこともなく、また一切の改造も行っていません。
 
まずサブシステムで聴いた場合は、
XL-Z505の音は音質を言う前に聞いていて
耳が痛くなると言うか奥歯が浮くような嫌な感じを受けるのに対して、
C-711Mはそのような感じにならずウッドさんが言うクロック交換の効果が
理解できる非常にノイズ感のない音を聴かせてくれました。
またオリジナルの中身からすれば信じられない力感のある音で電源強化の効果は
十分感じることができました。
 
次にメインシステムで一度XL-Z505と聴き比べを行ってみましたが
これは以前記事にしました通り、ある程度聴いてくると耳が痛くなると言うか、
疲れる感じがしてサブシステムのように
いきなり耳が痛くなるような事はありません。
音の滲みによる演出がクラスを感じさせない「らしさ」を感じさせます。
ただしいつも自分が聴いている音と思うと音の粒子が粗い感は否めません。
C-711Mも長時間になってくると正直自分が普段聴いている音と思うと耳が疲れますが
その感じはXL-Z505と比べればさらに時間がたってからの事になります。
それでも正直サブシステムで聞き比べた時よりその差ははるかに縮まりました。
但し音の粒子感はXLーZ505よりは細かくなっていました。
サブシステムより格段に電源事情が良いメインシステムの場合自分の感じた限りでは
クロック交換の効果は思ったより少ないかも?と感じる結果になりました。
C-711Mの音は出てくる音数はXL-Z505と比べても少ないですが
音の立ち上がりに力があり、また適度に音に余白ができる感じが音に波を感じさせて
別の意味で音楽をらしく聴かせてくれ、編成が小さな曲は十分楽しめることができました。
 
音の粒子感の細かさはX-30との聴き比べでも
思ったよりの差はなく十分聴いて楽しいと思えたので
自分のクロック交換の効果は耳が痛くなるノイズが減ると言うより
音の粒子が細かくなった気がする効果が高いのでは?
と結論つけましたが、
 
自分のシステムではこの部分は単体DACを用意し、
一体型CDPのDACを使わない事で十分納得できるレベルに達しているので
自分のトランスポートとして使っているCDPのクロックを改造して
交換するのは費用対効果でいけば効果は低いのでは?と思いました。
ただこれはあくまでも自分の感じた事で
実際には改造による音の変化はかなりのものだと感じましたし、
市販無改造品と思うと個性が強い音は一つの楽しみとして
十分アリだと感じました。
 
機会があればXL-Z505を改造してみたいなと言う気分になった
今回の試聴でしたが、
今はそこまでの気力がわかず、とりあえずXL-Z505の電源ケーブルに
フェライトコアを巻きつけてお茶を濁すことにしました。