
今自分が使用しているオーディオ機器の中で唯一現行機種なのが
フォノイコライザーアンプのLUXMAN E-200です。 (2010年9月現在)
単体フォノイコライザーアンプはこの製品が初めてで
それまではプリメインアンプ内蔵フォノイコライザーアンプを使ってきました。
とアンプが変わっていく中で内蔵フォノイコの音も順当に良くなっていきましたが
どうもレコードの音が自分の好みと合わない部分があると言う実感もありました。
実際にはレコードを聴いてからCDに変えると
CDの方が音が薄っぺらく、レコードの後はCDは聴けないと思うのですが
なぜかそのレコードの再生する音楽に浸って楽しむ事はできなかったのです。
単体フォノイコにすれば少しは良いのかな?
とは思いつつも正直レコードよりCDの方ばかりにコストをかけていました。
このフォノイコを買う直前の構成は
AT-33PTG→AU-320→L-A1で
MCカートリッジをデンオンの古いトランスで昇圧してL-A1のMM入力にいれていました。
L-A1にはMC入力もありそちらと聴き比べてみましたが
L-A1直接は音は元気がいいのですがどうも疲れる感じがして
トランス通しは聴いていてやさしい感じがして自分はトランス昇圧MM受けを好んで使っていました。
その関係か
どうも単体フォノイコはMM型でMCはトランス受けが良いなと漠然と思ってましたが
実際に市場にある単体フォノイコに自分が思っている形の、また買える値段の製品がなく
半分あきらめていたところ、2008年秋にLUXMANがまさに自分が欲しいと思っている形の
フォノイコを発表したので試聴もせず買ってしまったわけです。
このフォノイコは

中は非常にシンプルで
MC昇圧用のトランスを左右別で搭載し、
イコライザー部分はディスクリートで、
出力用のアンプ部はオペアンプを使って組まれています。
電源は

消費電力4Wにしてはかなり立派な
トランスとコンデンサーを使っています。
使い勝手として面白いのは
電源を入れてパワーLEDが点滅から点灯になり
中のリレーが動作するまで30秒近くかかる部分が挙げられると思います。
素人目で見たときに一体どこがそんなに安定するのに時間がかかるのだろう?
と思う中身ですがメーカーがそこまで長く起動に時間をかけているあたり
シンプルながらも拘っているんだろうな。っとちょっと嬉しくなってきます。
音はAT-33PTGでしか聴いていませんが
今までのプリメイン内蔵フォノイコとは全く違うレベルの音を奏でてくれ、
また今まで自分がレコードは合わないと思っていた部分が払拭されて
とても聴いていて楽しいひと時が過ごせるようになりました。
なかなかお金が回らず実行に移せませんが
このフォノイコを買ってから他のカートリッジを使ってみたいと言う
衝動がおきるようになりました。
普通の人が買える範囲のフォノアンプとしては
入力の幅などの使い勝手を考えても結構良い線いっている製品じゃないかな?
と自分は買って思いました。
また中を見ても本当シンプルで故障するところが少ない感じなのも
自分としてはかなり気に入っています。