
久しぶりに自分のメインシステムの記事を書いて見ようと思います。
TRIO KT-9700・・・・・
FM専用チューナーで.顔は

このようにレトロですが
それもそのはず1976年の製品で自分と三つしか歳が違わない非常におじいちゃんです。
(1976年に定価15万円だそうですが今の感覚でいくと幾らくらいなんでしょうね?)
一時期なぜかリサイクルショップのジャンクコーナーのチューナーを買いあさって
いた時期があり、買って使えるのはしばらく使っては人にあげたり、
結局売る事を繰り返していた時期がありましたが、
これを偶然行きつけのオーディオ店で見つけかて買ってからは
ピタリとジャンク漁りはしなくなりました。
この個体はそのオーディオ店で買われずーと同じ人が使い続けていたけれど
その方が高齢を理由にオーディオをやめる事になり全ての機器をその店が
買い取ってきた中の一台で、過去の修理履歴もわかっているワンオーナー品でした。
店ではまともな試聴環境がなく(FMアンテナが設置してあるオーディオ店って全国に何件あるんでしょう?)
動作確認できない状態で買って帰ってきて
設置したら思いっきり受信不良を起こしていて、ある程度大きな音を受信するとなぜかチューニングメーターが
振れて受信しなくなり、しばらくするとまた受信しだすことを繰り返していました。
お店とは初期の不良に関しては何も約束を交わしていませんでしたし
中古専門店の相場価格よりかなり安い価格で買った事もあり実費修理のつもりで
お店に持っていったら修理代はお店持ちでキチンとメーカーに修理を出していただき
今は何も問題なくクリヤーな音を届けてくれています。
サウンドは今まで使ってきた中では一番音がなまなましく、
非常に厚みのある音を聴かせてくれます。
反面マルチパスとは違う感じのノイズを感じることがあり
楽曲によってはかなりイラっとすることがあります。
でもそれは常にあるわけでなくそうなったりならなかったりするので
送り出しの放送局のノイズがハッキリ聴こえてきているのか?と思うことがあります。
例としてはNHKーFMのクラッシック番組のライブ放送の時は綺麗に聴けるのに
その後CDから再生する時には急にノイズを感じたりするのです。
似たことは他のチューナーでも感じることがありましたが
元々の音質がいいだけに余計そこが気になることがあるというのが正直なところです。
このチューナーはのシグナルメーターは

キチンとdB表示でチューニングメーターもkHzで表示されていて
今実際に何デシベルで受信して何ヘルツずれているかがわかる様になっているのは
さすがに高級機だなと思わせる部分で、
更に高級機だと思わせる部分がチューニングダイヤルの感触で
今まで使ってきたバリコン機はどんなに感触が良くても糸が引っ張られている
干渉がノブに伝わり、軽く糸が重なってそれがずれてパチンとしたのが判るのに対して
この個体はそのような事は全くなくフライホイールに糸がついている感じが全くしない
自分が知っている中では一番ノブの感触が良いチューナーです。
また、バリアブル出力(表のボリューム摘みで音量が調節できる出力)がこの年式でも全く問題なく
バリアブル出力からアンプにつなぎ音を出している最中にボリューム摘みを回しても
全くガリ音はおろか音量は変わっても音質が変化することがない、少なくとも自分は初めて
経験するレベルのバリアブル出力を持つチューナです。
(意外にボリューム摘みを回すのではなく押したりすると音が変化する製品があったりします。
例えばボリューム最大へ強めに回してると音が変わったりする製品は何個か経験があります。)
設置方法は純正足は使わず

タオック製のスパイク型のインシュレーターを
使って設置されているので非常に腰高な感じでラックに収まっていますが、
(スパイク受けの更にしたにはJ1プロジェクトのプレートを敷いていますがこれが一番良かったです)
こうするのか純正足かでチューナーと言えども明らかに音は変化します。
CDを聴いた後にFMを流しても
「あ~音悪い!!やっぱりCD聴こう。」
とは思わせないレベルの音質には満点を付けれますが
今後最大の問題はこのおじいちゃんがこの先何年元気に働いてくれるか?
また次もメーカーが面倒を見てくれるのか?
それだけが気がかりです。
でも使えなくなるまでは大事に使いセカンドオーナである自分がラストオーナー
になるのは確実でしょう。