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ずーとブログバナーでこのブログに登場し続けている自分の使っているアンプです。
以前紹介したKENWOOD L-D1と同時に発売された、言ってみればL-A1とL-D1はペア想定
され発売されたKENWOOD最後のLシリーズです。
KENWOODのLシリーズはLaboratory(研究所)のLから取った言ってみればKENWOODの
実験的要素の多い高級機シリーズで、この製品も見た目によらず実験的な要素を盛り込んだ造りになっています。

とは言えL-D1のように見た目から普通じゃないドライブユニットを積んだ製品と違い
どこが実験的なのか?ハッキリいって回路に余り詳しくない自分にしてみればいまいち良く
理解できていない部分のある製品ではりますが、それでもこのデザインに惚れこんでぜひとも
手に入れたいと思っていたアンプです。

このアンプを手に入れる少し前頃から
その時使っていたmarantz PM88aSEの限界を感じて次のアンプを探してはいて、
とある中古を多く扱うオーディオショップでアキュフェーズのE-305を購入し、そのE-305をトランクに積んだ
ままの帰り道、いつも行くオーディオショップに寄ったらなんと!このL-A1が中古で展示されていました。
「いまアンプを買ったばかりでこれは買えないけれど高校の頃から欲しかった製品だから
少しだけでも聴かせて欲しい。」
って言ったら快く聴かせてくれました。
その時に感じたのはとにかく綺麗でスッキリした音造りのアンプだなと言う印象を持ちましたが
実際買える状況じゃなかったのでその時はそのまま帰りました。


ここで問題がおきたのが
せっかく買ったアキュフェーズのE-305がガリ音が出てまともに聴けない状態の製品だったのです。
一応お店で聴かせて貰った際にはそのような事はなかったのですが、家に持ち帰って1時間程
鳴らした頃からだんだんとガリ音が出始めました。

その日のうちに片道40キロ近くある道のりをE-305を積んで戻り
不具合を伝えると
「分かりました直します。」
と修理伝票を切ってくれました。

その後たった1日で「直りました」との連絡が入り
???と思いつつ会社帰りにまたそのお店に行き
E-305を引き取って帰り家で鳴らしたら全く直っていませんでした。

その次の日に再びその店に再修理を依頼するためにもって行き、
2日後に再び連絡があったのでまた仕事の帰りに片道40キロの道のりを
走って店に行き、今回は店で鳴らしてもらったらやはり全く直ってなく
流石に頭にきて
「直したってどう言うこと?」
と聞いたら
「店で再ハンダして接点復活材を各所にかけました。」
と答えたので
「接点復活材なんか使った製品なんかいらないから全額金返せ。」
と言う結果になり

そのお金を財布に収めてかなり凹んだ気持ちのまま帰っている最中に
L-A1の事を思い出して、いつも行くお店に閉店間際に顔を出したら
まだL-A1は残っていたので今しがたE-305を返品して返してもらったお金に少しの
追い金をしてめでたくL-A1を買う事ができました。

家で鳴らした最初の感想はアキュフェーズのE-305より明らかに低音の押し出しがなく
どちらかといえばドッシリとはしておらず、漂うような音作りのアンプでした。
そしてその評価はいまだに変わることがなく、今ではその低音が少ない感じが自分には
合わないように感じはじめています。

このアンプは見ての通りセレクターとボリューム意外はない、
プリメインと言うよりボリューム付きパワーアンプにセレクターとフォノアンプを載せました。
と言いたげな造りで中身もその殆どが電源とパワーアンプ部でプリ部と呼べる部分は見当たりません。

そしてこのパワーアンプ部がちょっと変わっていて
ヒートシンクの両側に基盤が付き、片側がドライバー段、反対が出力段のトランジスター回路なのですが
とにかくドライバー段の回路が異常に大きいのが笑えます。
出力のトランジスターは平凡なバイポーラトランジスターで
(この当時は殆どのアンプがMOSFETを売りにしていたのでかなりセールスポイントは悪かったです)
4パラレルプッシュプルなので方チャンネル8個の出力トランジスターがあるわけですが
ドライバー段、更にその前も8個ずつトランジスターを使い方チャンネル合計24個のトランジスターが
ヒートシンクにくっ付いている状態なのです。

KENWOOD曰く
1つのドライバートランジスターで複数の出力トランジスターを繋ぐより
1つのドライバートランジスターで1つの出力トランジスターの方が余裕が出来て音が良くなるそうです。

そんな事を定価28万でおこなっているので
天板が鉄板プレス製の叩くと盛大に響くような物で有ったり、
インシュレーターが重さ28kg程有るのにL-D1と同じく樹脂製の安っぽい物だったり、
ボリュームの取り付け部の剛性が弱くボリューム摘みを持って揺すると少しカタ付いたり、
するのは仕方ない事なのかな?って思ってしまいます。

今現在はこの音質にもう少し低音の厚みが増えてくれれば・・・
と思っていますが、じゃあどうするか?となると
1新しく別のアンプに買い換える。
2L-A1をパワーアンプに見立ててプリアンプを追加する。

因みに良く行くお店の人は2のプリアンプ追加を薦めていますが
ラックの状態的にプリアンプを更に置くことが出来きない事もあってそれも踏み切れずにいます。

とは言えどちらにしてもチョイスした製品が自分の好みの音質かどうかは実際に家で使ってみないと
なんとも言えない部分があるので買って
「全く好みと違う!!」
と頭を抱える可能性もあるのでおいそれと行動には移せません。
(もっとも今は趣味より先に生活の方が大変なのでそのような買い物が出来るのは何年も先の話でしょうが・・・)

色々と不満も出始めましたが
これから先暫く(すっと?)は頑張ってもらわないといけない大事な相棒です。