流石に13年間同じクルマと付き合っていると沢山の思い出が有るものです。

じつにこのクルマは故障が少なくて燃費も良くタイヤもなかなか減らない
夢のようなクルマでした。

故障らしい故障と言えば
エアコンが効かない(どうやらガスの入れ過ぎだったみたいです。)
パワーウインドウの故障(ドアの内張り剥がして自分で修理したものです)
カムカバーからのオイル漏れ(定期的にパッキン交換して貰うしかありませんでした)
カーステの故障(壊れる度に買い換えて純正→カロッツェリア→アルパイン→ナカミチとなりました)
ぐらいのもので本当に苦労はしませんでした。

その代わり事故はは多くて
買って2ヵ月後に雨の中スピンして歩道乗り上げたり
2回カマ掘られたり
サーキットでスピンしながらタイヤバリヤにつこっむ事数知れず
それでも交換部品は前バンパー1回と後バンパー2回
右フェンダー1回だけで本格的な板金修理をする事なく終わったのは軌跡です。

カマ掘られた時は2回とも
「クルマのサイズが判らず距離感が掴め無かった」と
信号待ちでの低速での事故だったのが幸いしました。

小さい車で高速乗るのはやはりトラックとかが怖くて昼間でも視認し易くなるようにと
高速道路では昼間でもヘッドライトを点けて走っていましたが、
かえってこれが「道譲れ」のサインに思われるのかやたらと車線を譲る車が多くて逆に苦労しました^^;

二十歳の頃は一番飛ばしている時期で週末の夜中友達とたむろしては遊び呆けてもいました。
深夜お腹空いたから牛丼屋行こうと2つ隣の市までそれぞれのクルマで競争等と今から思えば
自殺行為のような事もしていました。
友達は全員普通車で速度リミッターが180キロでかかるのに自分は軽で140キロでかかってしまうから
いつもビリ穴で目的地に到着するしかないのが悔しかったりもしました。

ですが片道1車線の直線で140キロだの180キロだの出すのは非常に危険です絶対に真似しないで下さい。

レッドゾーン手前の回転数を常用するような使い方ばかりしていたので
本当にカムカバーのオイル漏れは頻繁に発生していました。
サーキットを走ってピットに戻るとカムカバーから漏れたオイルがエキマニに掛かり凄い勢いで
ボンネットから白煙を上げるときも有りましたがそれでも最後までエンジン自体が壊れる事は無く
本当に丈夫なエンジンでした。まあそこまで回しても直線でどんどん抜かれていましたけどorz

購入して4年で87000キロを走りその上かなりの部分で無茶をしてきたので
少しは楽させてあげようともう一台クルマを買って普段やサーキットはそのクルマで
カプチーノは天気の良い日にオープンにして景色の良い場所を走る専用車として普段は車庫
入れっぱなしの車にしたので手放す時の走行距離は丁度10万キロ。
つまり買って最初の4年で87000キロ走った後の9年間はわずか13000キロしか乗らなかった
事になります。

それでも初期の無理が年を追う毎に表面化し
シャシーの溶接剥がれが出てきて明らかにボディーが歪んできている、シャシーそのものの錆も
怖いほどの勢いで進行してくる、タービン、ミッションにガタが見受けられるようになってきて
どう考えても直そうと思ったら普通車一台新車で買えるほどのコストがかかると判断して
今の車を買うときに下取りに出すことを決心しました。

今でも手元にこのクルマが無い事を寂しく思う事も有りますが
それでもこのクルマで学んだ運転技術はこれからも自分の身を守る財産だと思っています。
本当に安全運転ができる技術を身に付けようと思ったらサーキットみたいな場所で
クルマと自分の限界を認識できるまで走る事はするべきと言うのが持論です。