ライブというものは自分たちだけでなく、周りとのかかわりがあるから面白い。
そんなことを感じるようになったのは、自分が年を重ねてきたからだろうか。
そんなことを思う岡崎ミネルヴァでの一日だった。
この日は午前中は仕事。イレギュラーなこともあり、あまりいい感情ではなかった。
午後からは妻が仕事。
妻を仕事場まで送り届け、同乗させた子どもたちの昼寝タイムと並行して早めに現地周辺へ向かう。
ミネルヴァは前リハが無く、音出しを長めにとってくれるので、夕方入りでよいのが子育てバンドマンとしては嬉しいところ。
寝起きの息子娘を連れて会場近くの図書館で過ごす。息子は電車。娘はアンパンマン。残念ながら父ちゃんはアンパンマンのような自己犠牲の塊ではないのだよ、と卑屈に思う。
図書館を出るときは「今からライブハウスだ!」と喜ぶ息子。嬉しいのだが、4歳児が言うとドキッとする。
岡崎の図書館リブラはコンビニも併設されているので、そのまま夕食のおにぎりを調達する。子どもの車の乗降は1オペのときは一度でも少ない方がいい。
会場到着。
地下だったり、4~5階だったりするライブハウスが多いが、ミネルヴァはテナントの1階。しかもそのビルのロビーはしっかり冷房も効いているのでありがたい。
そして、ミネルヴァは演奏のホールとバースペースが防音扉で仕切られているので、大変ありがたい。
開演前に妻と合流。予定よりも早く合流できたので、大変助かる。
今日は4バンドの対バン。自分たちはここで2度目の出演。前回はギターのマスダが体調不良でお休み。まさかの2ピース編成だったが、今回は完全体で挑む。
半年ちょっとぶりのミネルヴァだが、ビールの種類が増えていたり、ベースアンプが
YAMAHAに変わっていたり、進化している。このYAMAHAのアンプ、かなり古いモノらしいが、音が太く、しっかり前に出るのであまりボリュームを上げなくてもよかった。狭いハコなので、音を大きくしなくても届くのはありがたい。
ここからは対バン相手の方々の感想。
THE3BEATSさん
とっても上質な3ピースでのBeatlesのコピバン。何が上質って3人ともしっかりボーカルが執れるし、演奏力が高い。
やっぱりHard days nightから始まるのは王道だけどアガる。バイオリンベースにギターはリッケンとカジノ。見栄えも最高だ。
Beatlesってやはりいいなぁ。そう再認識できるバンドだった。
Frante dranteさん
メンバーのみなさんがモーターヘッドやヴァンヘイレンなどゴリゴリのTシャツをきていかにもハードロックやメタルかと思いきや、フルートがフロントマンのめったに観ない編成のインストロックバンドだった。
インストバンドは演奏力が高いが、このバンドもそれに漏れず。あんなにきれいに甘く太いレスポールの音は中々聴けない。リズム隊もパワフル&タイト。
世の中は広いと感じさせるバンド。
人見知りソルジャー
エレキギター2人のユニット(バンド?)編成。
リズム不在なので、どんな演奏をするのかと思ったが、これは2人だから成り立つ楽曲であり、ドラムもベースも不要な音楽なのだと感じた。
何よりもジンジャーエールという曲があまりにも良かった。郷愁と、爽やかさとが入り混じった感情が押し寄せてきた。何かが終わる夕暮れのような情景がそこにはあったと自分は思っている。CDも買ってしまった。まさに夏の終わりに聴きたい曲。
そして我々
40分、かなりのロングセットだったが、数年前岡崎バーニーズでやったような息切れ感はなかったように思う。
何ならお客さんにも後押しされて、これまででもかなり良いアクトだったのではないかと思った。
少しばかりハシってしまった部分もあるが、バンド全体の空気はとてもよく伝わったのではないかと思う。
とても久しぶりにやった「そして兄になる」も上出来か。
終演後に様々な方から「良かったよ!」と声を掛けていただけた。Frante dranteさんに至っては「高円寺でやったらウケる!」と太鼓判を押してくれた。自分にとって高円寺は銀河鉄道の夜の歌詞と鈴木もぐらがずっと飲んでるイメージの縁遠い場所だったので、なんだかうれしかった。
そして7.8年ほど前に対バンした鰻11番さんが遊びに来てくれていた。お話する間もなく帰られたが、こうして観に来て下さるのは本当に嬉しい。
ステージ上ではあまり顔には出さないが、嬉しい。
いいライブはいくつもあったが、ある程度長い期間やってきたから感じられるようなよさのある一日だった。
岐阜タンメンを食して帰宅。
まだまだ暑いが、暦の上では夏が終わる。
ライブ二本、いい夏だった。
次回のライブは未定。
どこか誘ってくれると嬉しい。