新年度、本格的に仕事が始まったが、緊急事態宣言で中々仕事は軌道に乗らない。

そんな中で一番ショックだったのは地元の図書館がコロナの関係で閉館したこと。

家で過ごすための数少ないアイテムだっただけに、本当に悲しい。

コロナ前最後に読んだ作品がこちら。

三島由紀夫の金閣寺である。
発端は我がバンドのギタリスト、マスダが紹介してくれたことである。
作品の前に、この本の装丁が最高にカッコいい。
表紙は三島由紀夫の筆記体のサイン、背表紙はタイトルと著者名のみ。
ここまで潔く、それでいて無駄のない姿に感銘を受けた。

さて、肝心の内容だが、若き僧侶が金閣寺と自分とを比較して、生きることを表現している。
罪とか罰とか金とか名声とかの先にあるものは何か。
世の中では善だとされていたり、もてはやされているものが必ずしもそのまま善であるとも限らず、悪であるとされているものがそのまま悪であるとも限らない。

マスダも言っていたが、この作品は哲学書である。答えは何も示してはくれないが、圧倒的な力をもっている。自分も何か模索しながら生きていくのだろうと感じた。

余談だが、この作品は京都と舞鶴が舞台である。
京都のシーンはどことなく森見登美彦を思い出し、途中で登場する柏木は四畳半神話体系の小津を思い出す。