まだ少しだけ土曜日の余韻が残っている。
あの夜の熱狂は何にも替えがたい。
幸いなことに、対バン相手からいろいろな形でお褒めの言葉をいただいている。
身に余る光栄だ。
ある人は「今まで見たことないバンド」と言うし、ある人は「とても懐かしく感じる」とも言う。
きっと、古のどこかに置いてこられたサブカルチャーの一隅の音楽性なのだろう。
現代のSNS映えする、誰もが耳なじみの良い音楽とは全く違う音楽をしている感覚は自分たちにもある。
ただ、自分は「ステージ上では最強でいたい」という感情で動いている。
元々ステージ上以外はライブを楽しむことがモットーだったが、最近はそれが加速している。
ライブも楽しむし、つながりも作りたい。
バンド談義やベース談義をしたい。
しかし、それとステージは別なのだ。
前後がどんな音楽をやっていようとも、自分たちに与えられた数十分間は絶対に自分の空気にする。
その気概だけは忘れない。
ステージを降りたらフロアで盛り上がり、来てくれた人にあいさつをし、家に帰って家族が残した洗濯や皿を洗い、翌日の家族の営みに戻るのだ。
歯を食いしばって生きているからこそ、ステージ上では誰よりも狂気をまとっていたい。
それが自分の音楽なのだ。