特別だと思うと、
次に欲しくなるものがある。
例外。
普段なら違うと思うことも、
これだけは違うんじゃないか。
いつもの基準では測れないんじゃないか。
この場合だけは、
別の答えがあるんじゃないか。
感情は、とても器用だ。
自分が欲しい答えに辿り着くまで、
いくつもの理由をつくることができる。
事情があるから。
特別だから。
長い時間があるから。
誰にもわからない関係だから。
ひとつひとつは、
嘘ではないのかもしれない。
でも、
事情があることと、
法則に例外があることは違う。
感情がどれだけ複雑でも、
法則まで複雑になるわけじゃない。
むしろ法則は、
驚くほど単純だったりする。
そして私は、
自分がつくろうとしていた
「例外」から目を離して、
もっと根源にあるものを見る。
そこには、
誰かの事情も、
物語も、
解釈もない。
あるのは、
生命が始まるときから変わらない構造。
精子と卵子は、ひとつずつ。
次回
07|対
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