🌟✨わらこ精霊 夏だより
第18日目(7月16日・水)

夏の札幌で、透明な言葉を拾い集める📖
登場:雪白ひかり(札幌)


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朝の札幌は、夜の雨の名残が地面に残り、
北海道神宮の参道に続く森はひんやりとした空気に包まれていた。
鳥居をくぐった瞬間、蝉の声と風の音が合わさり、
まるで森全体が小さな歌を奏でているかのよう。



ひかりは一歩ずつ玉砂利の上を歩き、
足元から伝わるかすかな振動に耳を澄ませる。
「夏の祈りは、雪よりも軽やかで透明…」
胸の奥でそう呟くと、
森の奥から漂うお香の香りがふわりと鼻先をかすめた。

手水舎に立ち寄り、冷たい水をすくうと指先がぴりっとするほど冷たかった。
左手、右手、口、柄杓の柄を洗い、
小さく息を整えて本殿へ向かう。



本殿の屋根から差し込む朝の光が、
ひかりの影を長く伸ばす。
「二礼二拍手一礼」
ぱん、ぱん、と手を打つ音が森の静寂を破り、
すぐにまた葉擦れの音と鳥の声に溶けていった。
「ここにも、雪のように溶ける言葉がある気がする…」
ひかりの瞳は、どこか遠くを見ていた。


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参拝の後、境内の端にある六花亭神宮茶屋店へ。
窓の外では木々が風に揺れ、
カフェの中には甘く香ばしいきなこの匂いが漂っている。

ひかりが注文したのは名物「判官さま」。
焼きたての薄皮餅は柔らかく、
手に取るとほんのり温もりが伝わる。
ひかりはそれをひとくち頬張ると、
「…このやさしさ、雪の日に母が淹れてくれた白湯みたい」
と、静かに微笑んだ。



📋 補足説明:判官さまについて
北海道神宮の六花亭茶屋店で提供されている「判官さま」は、香ばしいきな粉がたっぷりまぶされた焼き餅で、ふんわりやわらかい食感とおだやかな甘さが特徴です。
できたてをひと口頬張ると、焦げた香ばしさともちもちの触感が一体となって、ゆったりとした時間を感じさせてくれる一品です。

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午後は徒歩数分の円山動物園へ。
入り口を抜けると、子どもたちの笑い声と動物たちの鳴き声が入り混じる。
夏の日差しに照らされる園内は、生命のリズムで満ちていた。



ひかりは最初に向かったホッキョクグマ館で
ガラス越しに泳ぐシロクマを見上げた。
水中で毛がゆらゆら揺れるたび、
「まるで雪が水に溶けるみたい」
とノートに記した。

次に訪れたのはアフリカゾーン。
キリンが高い木の葉を器用に食べ、
ライオンは木陰でゆっくりとまどろむ。
ひかりは小さく笑いながら、
「命って、言葉よりもずっと雄弁なんだね」
と呟いた。



園内のカフェでは「動物クッキー入りソフトクリーム」を購入。
濃厚なバニラの甘さが口の中に広がり、
添えられた可愛いレッサーパンダ型クッキーを見て
「食べるのがもったいない…」と頬を赤らめた。


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夕方、ひかりは円山公園の池のほとりへ。
水面に映る空は少しずつ夕焼け色に染まり、
木々の間から風が吹き抜け、ページをめくる音のように耳元で鳴る。
「言えなかった言葉が、風に乗って届く気がする…」
ひかりは静かにノートにペンを走らせた。
そのページには、夏の光がそっと滲んでいた。




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📍 観光情報

北海道神宮
 市電「円山公園駅」徒歩15分/開門7:00〜17:00

六花亭神宮茶屋店
 「判官さま」1個120円・焼き立ては午前中が狙い目

円山動物園
 入園料 大人800円・高校生以下無料/開園9:30〜16:30
 夏限定の「ひんやりミストゾーン」や動物ガイドツアーも開催中

円山公園
 木陰のベンチで休憩に最適/池周辺はフォトスポット多数





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✨次回 第19日目(7月17日・木)
江別・図書館と星のひととき⭐
登場:星灯めぐる(江別)


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