わらこ精霊 夏だより2《合宿編》海霧しおり・かいむしおり(苫小牧)

── 見えなくても、そこにある ──

🎀オープニング曲:制服スパイラル
(静かに境界を守る強さがある)




合宿15日目・2025年8月15日(金)

🌁 夜明け──合宿所を抜け出して

まだ空が白み始める前、しおりは合宿所の窓から差し込む霧に気づいた。
スケッチブックを胸に抱え、みんなを起こさないように静かに廊下を歩く。
外に出ると、霧は肌に触れるほど濃く、呼吸のたびに胸の奥にひんやりした湿気が届いた。

足元の砂利道の音、遠くで波が砕ける低い響き。
視界は数メートル先までしかないけれど、確かにそこに線がある気がした。
——“見えなくても、境界はある”。
そう確信できた時、霧はただの障害ではなく、守ってくれる布のように思えた。




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📝 午前トレーニング──音と沈黙のワーク

午前のレッスンは“声を使わない表現”。
仲間たちはそれぞれ即興で動き、しおりは海岸で拾った小石を舞台に見立てて並べる。

直線に置けば、境界の強さ。

円にすれば、受け入れる境界。

波線に並べれば、曖昧で揺れる境界。






しおりはその並びに合わせて歩き方や呼吸を変え、沈黙の中にリズムを刻む。
講師は静かに頷いて言った。

> 「言葉がなくても“境界の形”は人に伝わるんだよ」



仲間の一人がぽつりと漏らす。

> 「しおりの沈黙、耳の奥に残った」





しおりは驚きと同時に、心の奥に小さな灯がともるのを感じた。


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🌅 午後〜夕暮れ──秘密基地づくり

午後は自由時間。霧が薄くなり、みんなで浜辺へ出かけた。
砂浜には流木や漂着物が転がっている。
「ベンチにして座ろう!」と声が上がり、しおりも手を貸す。

長い流木を組んで背もたれをつくり、周囲に小石を並べると、
そこは小さな合宿限定の秘密基地になった。



しおりはベンチに腰かけ、鉛筆で線を引く。
霧に溶けていく夕陽のオレンジ色、その向こうにかすかに見える水平線。
「見えないけれど、ここにある」
その言葉を、そっとスケッチの余白に書き込んだ。


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🎇 夜──霧と花火の境界

夜、砂浜に再び集まった仲間たち。
一人が火をつけると、パチパチと火花が霧に散り、光の粒が星屑のように広がった。
手持ち花火を振ると、光の尾が霧に吸い込まれて消える。

「見えなくても、ここにある」
しおりは心の中で繰り返した。
燃え尽きる寸前の火花の線は、彼女にとって境界が光る瞬間に見えた。

仲間の笑い声も、霧の中で少し柔らかく響いた。
その夜、しおりは境界を守ることが孤独ではなく、人と共にいられる居場所になることを知った。



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🌟 エンディング曲(8月15日)

🎵 ⑤ “綺麗になりたい”って思った日
——静けさも、境界も、私の色になる。
しおりは砂浜に座り、この曲を聴きながら花火の余韻をスケッチに残した。
「私の境界線は、きっと美しい」


🌌 「星結びのスターローグ」
── 七夕の夜に、精霊たちが“結び”のうたを歌う

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🌟 プロデュース&作詞作曲:緑川順子
(@midori_kawa_sailorojisan)
制作協力:Suno AI

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