アフリキ屋の悲劇【その2】 | アバディーン生活白書~リビアからスコットランドへ

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リビアからUKアバディーンに移ることになりました。

さてさて、昨日の記事の続きです。

午後2時にアフリキ屋航空(仮名)への
搭乗がスタートし、私たちは早速乗り込みました。

昨日の【その1】ではお話していませんでしたが、
実は今回のフライトは全行程が、

私の人生初☆ビジネスクラス・シート

だったんです。

通常のエコノミークラスのチケット代は会社から
支給されるので、それに旦那どののマイルから
料金を上乗せし、ビジネスにアップグレード
していたんです♪

ステュワート氏ももちろんビジネスクラスですが、
別々にチェックインしたのでだいぶ離れた席に
なっています。

なので、しばしお別れ。
フライト中は一人の時間です。

チケットの半券でちゃんと席を確かめ、
一息ついたところにリビア人らしき一人の
おっさん乗組員がやってきました。

仮に“おっさんパーサー1号"と名づけます。

おっさんパーサー1号は、まっすぐ私に
向かってやってくると、突然こんなことを
言い出しました。


1号「君の席はもっと後ろなんだけど、
   君がここに居たいならそうしても良いよ」


私 「は????」



本当に、何のことかさっぱり分かりません。

でも、確認して座ったので間違っていないはずです。

私 「いえ、私の席はここのはずです」

と反論して、チケットの半券(座席No入り)を
見せると、おっさんパーサー1号は

「ああ、OKだね」

という謎の言葉を残して去っていきました。

????

でも、一瞬間を置くと、なんとなく分かりました。

多分、このおっさんパーサー1号が言った
“後ろの席”とは、きっと恐らく
“エコノミークラスシート”のことでしょう。

「ああ、全く勘違い小娘が間違えて
ビジネスクラスに座ってるよ。
でも、今日は空いてるから、本人が居たいなら
ビジネスクラスに座らせてやるか」


というマインドだったのではないでしょうか。

よく見ると、おっさんパーサー1号は、
ビジネスクラスに座っている女性にだけ
座席の確認を求めています。

むっかーーーー!!!


この…

この…



腐れ外道がっ!!!


きっと彼の脳内では『ビジネスクラス=男性の席』
という公式が成り立っているのでしょう。

加えて、濡れ衣を着せるだけでは飽き足らず、
自分の間違い&非礼を詫びることなく去って
いっています。


ふざけるなーーー!!!(心の叫び)


私がプンプンしていると、そこに別の新たな
おっさんパーサー2号がやってきました。

2号「マダム、産婦人科医の診断書はお持ちですか?」

まだ訊くか!!!

私 「いえ、持っていません」

2号「失礼ですが、何ヶ月ですか?」

私 「7ヶ月(日本では8ヶ月)です」

2号「それは困りましたね。
   では、あなたはこのフライトに乗れません」


はぁ~!?

私 「でも、空港のカウンターではOKをもらいました!!」

2号「空港は空港、機体は機体です」

よそはよそ、うちはうち、ってお前は
子育て中のオカンかっ!!

私 「でも、私は絶対にこのフライトに
   乗らないといけないんですっ!!」

2号「でも、あなたは妊娠7ヶ月なんでしょう?
   ちなみに、何週目ですか?」

私 「24週目(日本式だと28週目)です」

すると、彼の表情が変わりました。

2号「何だ、24週目なら6ヶ月じゃないですか」

おおおーーーっ!!

ここで少し解説しますと、妊娠の週計算って

●0週目~3週目⇒1ヶ月目
●4週目~7週目⇒2ヶ月目

とカウントするんです。

だから、24週目は7ヶ月目の1週目という
ことになります。

でも、相手のこんなに都合のいい勘違い
訂正する必要はないでしょう。


2号「6ヶ月なら、診断書は不要です。」


そう言い残して、2号は去っていきました。


ほ~っ。。。

何とか切り抜けた。。。

彼らも仕事で訊いてくるのも理解できるし、
その決まりが妊婦と胎児の安全のために
あるのだということも理解できます。

でもね、仮に私がこのフライトの後に
体調が悪くなったとしても、それはフライトの
せいではなくて、
朝早くから7時間半も待たされたからだ
と断言できますよ。

そんなところで仕事に忠実にならず、
もっと時間に忠実になってくれ!!


席に座ったは良いけれど、その後も全然
飛び立つ気配はありません。

時間を持て余したパーサーやキャビンアテンダントが
機内をぶらぶらして私の横を通るたびに、

「また何か言われるんじゃないか」

とビクビクしました。


もうね、


本当にね、


頼むから、


後生だから、



早く扉を閉めて飛び立って!!

空に飛びさえすればこっちのものだから、
早く飛んでくれ!!


結局、搭乗開始から1時間そのまま地上に
ステイし、午後3時にやっと飛び立ちました。

長かった。。。

もう一度書きますけど、午後8時20分予定だった
フライトですよ?


比喩ではなく、冗談抜きでテイクオフの際には
涙が出てきました。


飛べて良かった。。。


お陰さまで、その後は概ね順調でした。

オランダには3時間くらいで無事に着いたし、
私の日本行きのフライトは、旦那のお陰で
ちゃんと翌日に振り替えられていました。

ありがとう、ありがとう。

ただ、可哀想なのは旦那の上司のステュワートさん。

彼は、もともと午後3時だったロンドン行きの
フライトを午後6時に変更していたのですが、
この便にも間に合わなかったんです。


なまじ同じ日に何本もフライトがあると、
すぐ次の便に振り替えちゃいますよね。

私みたいに“1日1便”とかだったら
彼も諦めがついたでしょうに。。。
ご愁傷さまでした。
(まあ、社用のフライトなので新規チケット代も
会社から出るはずですが)

でも、そんなスチュワート氏ですが、
宿泊が必要となった私のために、空港内の
ホテルまで付き添ってくれたんです!!!

ありがとうございます。。。

ご自分も大変なときに、たまたま道連れになった
私のためにこんなに良くしてくれるなんて!

ぜひ日本から菓子折りでも贈らなくては。

ホテル前で、ステュワート氏とはバイバイ。

後は、泥のようにぐっすり寝て、
翌日は清清しい気分でKLM航空に乗りました。

こちらもビジネスクラスだったので、
いつもより疲れが軽くて済みました。

余談ですが、KLMではチェックインの際に
妊娠の「に」の字も訊かれませんでした。

まあ、36週目までOKだと知ってたから
後ろめたさはありませんでしたけど。。。

昨日の苦労は何だったんだ(涙)


そんなこんなで、今は無事に日本です。

こんなにスリリングなフライトは久々でしたよ。

やっぱりリビアは、一筋縄ではいきませんね。。。



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