ありがちな言葉の間違い | 生き続けることば

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新旧約聖書の言葉をご紹介する他、折に触れて宗教関連書、哲学書、その他の人文系書籍、雑誌記事の読後感などを投稿いたします。なお、本ブログ及び管理者は旧統一教会、エホバの証人、モルモン教等とは一切、関係がありません。

先日、28日の衆議院補欠選挙東京15区を取り上げたある政治系ユーチューバーの動画にサムネに続いて「格闘家・須藤元気がキャスティングボードを握った真っ当な理由」という小見出しがあったので、思わず「出たよ」とニヤっとしてしまいました。

 

というのは、この間違い、ネットの投稿などではよくあるからです。

 

どこが間違っているかお気づきにならない方もいらっしゃるかもしれませんが、間違っているのは「キャスティングボード」という言葉です。

 

これは正しくはキャスティングボート、英語でいえばcasting voteなので、敢えてカタカナで表せば「キャスティングヴォウト」となります。

 

そしてそれは、「議会の採決において可否同数となった場合、議長が職権で可否を決定すること、つまり議長決済。そこから転じて、議会において2大勢力が拮抗していずれも過半数を制することが出来ない時に、第三の少数勢力が決定権を握る状態のこと」を意味します(Wikipedia)

 

結局、上述の政治系ユーチューバー氏の投稿は言葉そのものを間違えている上に元々の意味も当てはまらないのでは?ということになりそうです。