仕事の現場から生まれた珠玉の格言2010 | 女性パート モチベーション&目標管理専門 社会保険労務士

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ミニブログ「Twitter」と連動してビジネスパーソンから格言を集めた2010年の「ゲンバのカクゲン」、最も心を動かすものとしてグランプリを受賞したのは

「感情で仕事をしちゃいけない。けど、感情のない仕事はしちゃいけない。」

http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=1426658&media_id=107

逆説的でカッコいい響きの格言です。
でも、ふと思ったのですが
このカクゲンの「感情」とはどのようなものなのでしょう。
そして「感情で仕事をする」とはどんな仕事のし方なのでしょうか?

感情とは気分、喜怒哀楽、情操、気持ちなど、ものごとや人間等々に対して抱く気持ちのことです。おそらく「感情で仕事をする」とは喜怒哀楽、気分で左右されるブレた仕事のやり方ということだと思います。
では「感情のない仕事」とはどんな仕事なのでしょう?
「感情でする仕事」はダメで、「感情のある仕事」は良しとする。これらの「感情」の違いとは何なのでしょう?

この「感情で仕事を~」のカクゲンを聞いて私が思い出したのは
テルモの和地孝会長が、以前TV番組に出演した時におっしゃっていた

『医療の会社というのは「高い収益力をあげなければ生き残れない。しかし社会に貢献しなければ生きる資格がない』
http://www.tbs.co.jp/gacchiri/archives/20100131/4.html
という二律背反なお言葉。

この言葉は
If I wasn't hard, I wouldn't be alive.
If I couldn't ever be gentle, I wouldn't deserve to be alive.

『強くなければ生きてはいけない、優しくなければ生きていく資格がない。』

というレイモンド・チャンドラーの「プレイバック」の名セリフ
をもじっております。

感情を排した冷徹な厳しさは生きていく上で欠かせない要素です。世の中は現実に即して理性的に行動しなければ成立しないことが多いからです。しかしながら、すべてにおいて完全に感情を排した合理性だけの人生に果たして意味があるのかという根源的価値を想起させる言葉がこのセリフです。

企業経営は営利を目的とし、人間個別の情に流されず収益向上に利する努力をすることが今日の経済社会における一般的な企業のあるべき姿とされています。それは収益が企業を維持継続させるための最も重要な要素だからです。

しかし、前述の和地氏の言葉が表しているのは「企業が生きる資格」、いわゆる企業の存在意義は収益のみに非ず、その企業がなぜ、誰の、何のためにこの社会に存在しており、いかに貢献しているのかが明確でなければ、どれだけ利益を上げていようが意味はなく収益向上の努力も甲斐がないという価値観です。

それは社会に生かされている存在としての貢献、公共の利益に資する理想を主とする価値観を持っていることこそが企業の根源的価値であるということなのではないかと思うのです。

理想は“そうあってほしい“という人の強い希望から創出されます。それは感情抜きでは生まれ得ません。しかしその感情は決して自分や自分の周囲のみの狭い視野に向けたものではなく、社会全体を俯瞰した広い世界を照らすものだと思います。

よって、感情ある仕事とは心の中のあるべき理想に向けたもっと広く大きな貢献に資する行動であり、
理性的で合理的な現実的行動と分けて認識し心に抱くことがこのカクゲンの主張するところなのではないでしょうか。

ちなみにレイモンド・チャンドラーは、他に、こういう言葉も残しております。
The more you reason the less you create .

「論理的に思考すればするほど、より創造的でなくなるものだ。」

論理的思考とは効率的に物事を考える思考法です。感情を排すればより効率性を追求できますが、効率的であればある程、物事は単純化し切り捨てられます。そこに新たなるものを創り出す力は存在しないということなのでしょう。