⑩の続き

 

 第2章 24式太極拳の学び方

 

 5 : 手揮琵琶(ショウホイピーパ): テキストp.34〜35.: まず右足踵を上げて、右足を半歩前に寄せ、足先を着地させる(跟歩: ゲンブー)。同時に、体を少し左にまわしながら、左足に重心を移し、両腕を自然にゆるめて、右手を少し前に伸ばし、そちらの方(右手)を見る。正中線と沈肩墜肘を意識すること。

 次に、右股関節をゆるめつつ体を右に回しながら、重心を右に移し、右足踵を着地させ、足先を45°外側に向け、左踵を上げ、右手を胸前に引き寄せ、右手前方を見ながら、左手は前方上に上げ、掌心を斜め下に向けるが、指先は目の高さを超えない。両手は弧形を保ち、両脇の下を開けて、肘をやや外側に張り、胸をゆったりさせ、やや広げる。右肘・右肩が上がらないように注意する。

 今度は体を少し左に回し、左足踵をやや前方に着地させる(虚歩: シーブー)。両手を凱旋させ、両肘を沈めて、柱を左手前方に、右手手前に腹板を立てるように琵琶を両手で押さえるような格好となる。左肘と右手の間は腕一本くらい離したまま、両手を合わせる動作にあわせて、左踵をやや前方で着地させ、体重は右足に保つ。両脇を締めないこと。定式では両手をやや押し出す感じにする。

 ※上体はやや右向きで、正面に向けない。上体を前傾させない。体重を左足にかけない。

 定式を終えたら、体をやや右に回し、両腕を自然にゆるめ、右手は下に下ろして掌心は斜め上に向ける。左手は前に伸ばし、掌心は斜め上に向け、視線を右に回す。