⑥の続き

 

 第2章 24式太極拳の学び方

 

 1. 起勢(チーシー): 体をまっすぐ自然に伸ばして立ち、膝を軽くゆるめ、どこにも余分な力を入れない。両足は並行に揃え、つま先を開かず、重心を足裏全体にかける。両腕は真横に自然に下げ、両大腿部の外側につけ、指先を自然に伸ばす。前方を平視する。肩を沈め、脇の下をゆったりとさせる。ゆったりと穏やかに心を落ち着けて精神を集中する。

 開立歩(カイリーブー): ゆっくりと体重移動を行ない、左足を横に開き、足先をついてから足裏全体をつく。脚部外側が肩幅くらいとする。つま先を開かないこと。

 両腕を肩の幅にして、両掌心を下に向け、肩の高さに上げる。

 次に、上体をまっすぐに保ちつつ、両股関節と両膝をゆるめて下に沈める。

 両腕を能動的に下ろし、腹の前で押さえ、手首を少し下に沈める。ただし、手首を立てすぎず、指は前方に向くようにし、勁力は掌根に達する。

 ※上肢と下肢のの動きを連動させ、重心は両足の裏全体に均等にかかるようにする。両膝は、足先より前に出さない。

 ※上体を前や後ろに傾けず、股関節を折り込んで、上体をまっすぐに保つ。視線を落としたり、下を向かず、前方を平視する。

 ※虚領頂勁沈肩墜肘含胸抜背気沈丹田、を意識すること。肩、肘、手首の関節をゆるめてリラックスさせ、両手をなめらかに動かす。

 

 私の通っている太極拳教室では、このチーシーをものすごく重視している。太極拳の極意のすべてがこの動作に含まれているのだ、と。奥が深い。

 

 ▽手を上げるときは、張り出すのだと解説。なるほど。