今日は国内ではなく、シチリアのレストランの紹介をすることにした。先日NHKの「世界びっくり旅行社」という番組で、なんとシチリアの南東部ヴァル・ディ・ノートが紹介されていたからだ。この地方は1693年の大地震で壊滅的な被害を受け、死者も5万人以上でたようだが、どの町も地元の名士の惜しみない出資と優れた都市計画により、すばらしいバロック都市として復興を成し遂げ、2002年にはユネスコの世界文化遺産に指定されたのである。NHKは東日本の復興を鼓舞するつもりで取り上げたのかもしれないと思った。
 ラグーサ、カターニア、ノートなど8都市のうち、モディカ伯領の首府であったモディカはチョコレート発祥の地として知られ、数あるチョコ店の中でも目抜き通りからちょっと脇道に入ったところにあるボナイウート(http://www.bonajuto.it/giapponese/)は多くの雑誌に取材され、日本人もよく訪れる。
 さて、テレビで江口さんは自炊しておられたが、残念、次はぜひ OSTERIA dei sapori perduti (もはや失われてしまった往年の味の食堂という意味)でお食事をしてもらいたい。サン・ジョルジョ教会の下手、目抜き通りに面しており、新鮮な野菜料理が自慢の気取らないお店だ。中は広い。ぼくのピグぬしはまた絶対行くと断言している。サイトはこちら→http://www.osteriadeisaporiperduti.it/

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