ふと気がつくと来客が。


犬の飼い主さんが、心配して様子を見に来てくれたんです。


そこで、私は迂闊にも、息子の傷をまだ洗っていなかったことに気づく。

少なくとも、息子が自分で洗っているだろう、と過信していた。バカな私。私以上に本人はショックを受けているんだから、しかもまだ小さい子供なんだから、そこまで気が回るわけないのに。。。


飼い主さんが親切にも、息子の傷を石鹸で洗ってくれる。。。

液体のソープでなく、固形の石鹸のほうが良いそうだ。

飼い主さん自身も、その犬に咬まれたことがあって、ワクチンのことや、食べてはいけないもの、傷の手当の仕方など、詳しく教えてくれた。


飼い主さんがきちんとした良い人でよかった。

中国では犬を飼っている人が、ここ数年急激に増えているけれど、狂犬病の予防接種をきちんと受けさせている飼い主はまだまだ少ない。。。

飼い主が分からないままだったら、不安はずっと増していただろう。


飼い主さんが帰った後、ダンナが上海ストリングスの練習から帰ってくる。通訳の人からも連絡が来て、マンション前に迎えに来てくれることになる。


私も長男についていきたかったけど、まだ小さい次男は連れて行かないほうが良いだろう。ダンナに病院に付き添ってもらうことにして、私は次男と自宅待機。次男は何も分からず、ニコニコ笑っている。


そのうち、雷が鳴りだし、雨が降ってきた。


(以下、次回に続く。。。)

出てくれた保険会社の人は、日本人の方。

「電話料金がかかってしまっていますので、こちらからかけ直させていただきます」

と、折り返し電話をくれる。


契約証番号・保険期間・保険金額・被保険者の生年月日などを確認した後、

「中国では、北京に対応させていただく出先機関がありますので、そちらからお電話させていただきます。病院の紹介、通訳などの手配はそちらで行います。しばらくお待ちください」

と、通話終了。


ここで、最初のかかりつけのお医者さんが、「24時間以内であれば大丈夫です」と言ってくれた言葉を思い出す。落ち着いて、電話を待とう。


長男にずっと付き添ってくれていたお友達に、質問してみる。

「どんな犬だったの?」

「隣のマンションの犬で、○●っていう子の犬です。」

「その子の苗字は分かるかしら?」

「わからない。でも住んでいる場所は、××だったと思う。。。」


ふと、見ると、時刻は6時を過ぎている。ずっと付いていてくれてありがとう、とお礼を言って、そのお友達におウチに帰ってもらう。長男は良いお友達に恵まれている。感謝。

そのあと、心当たりに電話をかけ、犬の飼い主が判明。状況的に、長男が不用意に犬に触ろうとしたのが原因で、飼い主さんに非はないから、責めるつもりは毛頭無い。

でも、はっきりしておかなくてはならないことがある。


その犬は狂犬病の予防接種を受けているのか否か。


それによって、リスクの大小がわかる。

・・・結果、きちんと予防接種を受けている犬だった!

よかった!!!!


しばらくして、北京から電話がかかってくる。

「長寧区の中心医院に連絡とれました。ワクチン接種OKです。すぐ病院に行ってください」

「すみません。私、中国語ほとんどわからないんですが、助けてもらえるでしょうか?」

「中国語できないんですか」

「できません!!」

「息子さんは中国語できますか?」

「できません!!!」

「では、通訳を用意します」

「あの、病院に行くのは、自分で行かなくてはいけないんでしょうか?」

「通訳が迎えに行くように手配します。通訳から電話させます」

というような、感じのやり取りだったと思う。


(以下、次回に続く。。。)


慌てていて、最初はFAX番号を押してしまう。。。

あ、ヤバ・・・

改めて、病院の電話番号を押す。。。

時間は、5時半を回っており、既に診療時間外。

出てくれるだろうか・・・


出てくれた!!!

声で、いつも診察してくれているお医者さんだと分かります。

状況を説明し、

「診ていただけないでしょうか?」

「傷口はどんな感じですか?」

「人差し指に小さい咬み傷で、もう血は止まっています。」

すると、

「犬に咬まれた場合、中国では、中心医院で診察することになっています。咬まれたのはいつですか?」

「今から15分前ぐらいです」

「咬まれてから24時間以内に、ワクチンを打てば大丈夫ですから、落ち着いてください」

「・・・はい」

「古北あたりにお住まいですよね。それですと、長寧区の中心医院になります。海外傷害保険に加入していますか?」

「はい」

「保険証券はありますか?」

「はい」

「そこに記載の緊急医療サービスに、まず、すぐに電話をして下さい。そちらで、病院の紹介などしてくれるはずです。」

「はい」

「落ち着いてください。咬まれてすぐ、24時間以内であれば、絶対に大丈夫です。」

「はい、ありがとうございます」


電話を切ると、長男がそばで泣いている。。。

「ママ、僕、死にたくないよぉ」

私が緊迫した様子なので、長男は心配になってしまったらしい。。。

「ごめんね。大丈夫だからね」

頭を撫でて、なだめてあげる。

大分しっかりしてきたものの、まだ小学校低学年。痛々しくて、涙が出そうになる。

でも、泣いている場合じゃない。


保険証券を改めて見てみる。

緊急医療アシスタンスサービス(年中無休・24時間・日本語受付)

とあるところ、

アジア・オセアニア・グアム・サイパン地域は、

シンガポールセンターだ。


国際電話だ!


国際電話は、携帯からIP電話で実家にしかかけたことがなかった。。。

どうしよう?

ダンナに国際電話のかけかたを教えてもらったけど、

どうやら、固定電話からでは、普通には国際電話はかけられないよう。。。

思い直して、携帯から実家へかけている電話番号を確認して、

国番号からシンガポールセンターの電話番号に変えて、押してみる。


つながった!!!!


(以下、次回へ続く。。。)