今回で最終です。。。


まず、お礼から。


最初に電話をした、かかりつけの病院の先生。

この先生のアドバイスがなければ、本当にパニックを起こしていたところでした。

あの時は慌てていて、実は名前すら言っていなかったことに、

あの日の晩、やっと気がつきました。。。

その夜、お礼のお手紙を書きました。

本当にどうもありがとうございました。


そして、上海ストリングスの仲間たち。

本番間近の練習中にも関わらず、ワクチンを常備してある病院を調べてくれてありがとうございます。本当にありがたかったです。


また、飼い主さんも、こちらの不注意での今回の事故であるにも関わらず、親身になってくださってとても感謝しています。


そして、このブログを読んで、励ましてくださった方々、本当にありがとうございます。

こんなことになる前にもっと何かできなかったか、ずっと思い悩んでいましたが、皆さんの励ましで、気持ちがとても楽になりました。                      


本当にありがとうございます。


そして、反省点ですが・・・

● 保険証券の確認

まず、自分が加入している海外傷害保険の保険証券を、

もっと以前から、危機意識を持って、確認しておけばよかった。

少なくとも、自分のいる地域を担当している連絡先に、電話をするときどうすればいいか、

頭の中でもシュミレートしておけばよかった。

そうすれば、「え?シンガポール?国際電話???」なんて、慌てないで済んだろう。

● 狂犬病の知識

狂犬病に関して、異国の地にいるにもかかわらず、無知過ぎました。。。

犬に咬まれたら、まず、何をしなくてはいけないか?


傷口を石鹸と水で丁寧に洗うこと!


狂犬病のウィルスは比較的弱いらしいので、丁寧に洗うことによって、30%は危険性が軽減されるとのこと。

以上、反省点です。

狂犬病については、つい最近、2009年6月下旬に在中国日本大使館より、以下のような情報提供がありました。

<参考URL>

中国狂犬病について(ペット・野生動物に咬まれたら、症状が無くても直ちに医療機関へ)

http://www.mahooshanghai.com/news/chinanews/2009/06/26/603.html

(全文)

在中国日本大使館からの安全情報

中国狂犬病について(ペット・野生動物に咬まれたら、症状が無くても直ちに医療機関へ)

1.中国における狂犬病の発生状況等

 衛生部の発表によれば、2008年の中国における狂犬病の死亡者は約2,400人でした。これは2007年の死亡者数約3,300人と比較すれば減少していますが、狂犬病による死亡者数は中国での伝染病による死亡者全体の20%を占めており引き続き警戒が必要です。中国全土のうち、狂犬病の発生が多いのは広西自治区、貴州省、四川省、湖南省、広東省の5地域となっています。

 これまで中国滞在中の日本人が感染したとの情報はありませんが、2006年、フィリピンで犬に咬まれた日本人が日本帰国後に狂犬病を発症、死亡する事例が2例発生しました。日本での発症例は36年ぶりでした。世界各国で存在する病気なので、他国に渡航、滞在される場合も注意が必要です。

2.北京市・天津市における状況

 北京市の発表によれば、狂犬病により2006年に12人、2007年に2人、2008年には5人が死亡しています。北京市における狂犬病の発生状況は、地方で咬まれたケースをのぞけば、1994年から2004年までは11年連続で発生しておらず、全国から見れば比較的、狂犬病の発生率が低い状況でした。しかし、2005年以降は感染者が発生しており、市では、あらためて、市民に対して警戒を呼びかけています。

 また、北京では、24時間対応の狂犬病指定病院が112カ所あります(中日友好病院も指定)。犬等に咬まれて病院に来る患者は、増加しており、2008年上半期には全市で11万人が受診し、治療を受けました。

 天津市については、当局よりデータが公開されていませんが、報道によれば1994年から2004年までは感染例ゼロ、2005年に3例、2006年に4例、2007年1月~9月に14例の感染が発生しています。

3.狂犬病について

(1)感染源

 狂犬病は、日本では撲滅された感染症ですが、世界中では年間約5万5千人の感染者がでています。狂「犬」病という名称ですが、犬に限らず、猫やイタチ等他の哺乳動物からも感染することがあります。狂犬病に感染した犬等の動物から咬まれることで、その傷口から唾液中に存在するウイルスが体内に侵入します。

 なお、狂犬病の疑いのある動物になめられただけでも、その部位に大きな傷があったりした場合は、その部位から感染する可能性があるので注意が必要です。

 狂犬病は通常、ヒトからヒトに感染することはなく、感染した患者から感染が拡大することはありません。

 また、犬肉を食べる習慣が中国の一部で見られますが、念のため加熱調理しておくべきです。

(2)症状

 ヒトの場合、潜伏期間は9日~数年(通常20~60日)、発病率は32~64%(咬まれた傷口の大きさや体内に入ったウイルスの量等で変わってきます)で、発病した場合はほぼ100%死亡します。症状は、強い不安感、一時的な錯乱、水を見ると首(頚部)の筋肉がけいれんする(恐水症)、冷たい風でも同様にけいれんする(恐風症)、高熱、麻痺、運動失調、全身けいれんが起こります。その後、呼吸障害等の症状を示し、死亡します。発症前に感染の有無を診断することはできません。

(3)予防方法

 日本では狂犬病が撲滅されているため、その危険性を忘れがちですが、中国では現在も感染者が存在する病気です。中国へ渡航、滞在される方は次の点にご留意下さい。

・動物には、むやみに手を出さない。
・具合の悪そうな動物には近づかない。
・青空市場等での犬や猫等の購入は避ける。他の感染症のリスクがあるので、鳥やハムスター等の動物の購入も避ける。
・予防接種(暴露前接種)

 渡航、滞在先で動物を対象に活動する場合や付近に病院がない地域に滞在する場合、事前に狂犬病ワクチンを接種することをおすすめします。ワクチンは初回接種後、30日目、6~12ヶ月後の計3回接種します。予防接種は日本国内の病院及び各検疫所等で受けられます(検疫所のHP(http://www.forth.go.jp)で紹介しています)。

 なお、事前に接種している場合でも、狂犬病の疑いがある動物に咬まれた場合、追加接種(2回)が必ず必要である事を、強くご留意下さい。

4.万一犬猫等に咬まれた場合の対策

 狂犬病の疑いのある動物に咬まれてしまった場合、まず石けんを使って、よく洗って(傷口を口で吸い出したりしない)、できる限り早く病院で傷口を治療し、ワクチン接種をします。暴露(咬まれた)後、合計6回の接種が必要とされており、信頼できるクリニック、病院で行うことが必要です。

 なお、咬んだ動物の特定ができ、予後を観察できる場合、咬まれてから2週間以上その動物が狂犬病の症状を示さない場合には、咬まれた時に狂犬病を感染した可能性を否定できるので、暴露後のワクチンの連続接種を中止できます。

 北京では、在留邦人の方の利用が多い病院であれば、概ねワクチンの接種が可能です(北京市の公共衛生電話「12320」でも紹介しています。リストは下記リンク参照。)。地方では、省、市、県レベルで設置されている「疾病予防控制中心(日本における保健所に相当する機関)」で概ね接種できます。

(リンク)

・外務省海外安全ホームページ/感染症関連情報(http://www.pubanzen.mofa.go.jp/index.html)
・厚生労働省(狂犬病について)
(http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou10/index.html)
・北京市指定狂犬病外来(
http://www.bj12320.org/newsinfo.asp?id=604


上海においては、在上海日本総領事館より、2年前ですが、以下のようなリリースがあります。

上海で狂犬病の恐れのある動物と接触したら

http://www.shanghai.cn.emb-japan.go.jp/insurance/new050128-j.html


少しでもご参考になれば、幸いです。

咬まれた翌日の月曜日、長男を連れて、病院に行ってきました。

当日は日曜日で、救急扱いだったので、狂犬病専門医に診てもらう必要がありました。そして、必要なら注射も。


長男は、普通に学校に行かせました。怪我としては指だけですし、家にいても特に何もできないし、逆に彼の不安が増すだけかもしれない。

前の晩、担任の先生に事情を説明する手紙を書きました。連絡帳の4ページぐらい、まとまりもなく書いてしまいました。でも、必要なことを全部書くとどうしてもそれぐらいの長さになってしまう。。。


子供を送り出した後、30分ぐらいして、先生がご丁寧にお電話を下さいました。そして、本当にご親切に学校でも消毒をしたりなど、ケアしてくれて、感謝してもしきれないくらいです。


学校が終わって、長男を迎えに行きます。長寧区中心病院は、午後4時までなので、普通に帰宅してから行くと間に合わない可能性があり、学校から直接病院に向かいました。

ワクチン接種は、当初聞いていた通り、5日間連続なのか、それとも、調べたように、間隔をあけながら1か月かけて5回するのか、確かめなくてはなりません。

タクシーの中で、長男は非常に不機嫌。というよりか、沈んでいます。話しかけても、笑顔が返ってこない。注射をこれからするのだと思って、非常に不安だったんです。


仙霞路の長寧区中心病院につくと、まず、会計で、診察のためのお金を払います。そして、病院敷地内の一番東側の一角にある、狂犬病センター(正確な名称は失念しました。犬に咬まれるという字が含まれていたような気がする)に、行きます。他に待っている人はいません。すぐに診察です。


まず、患部の指は水に濡らさないように、という注意を受け、毎日2回塗り薬を塗るようにとの指示。そして、今日は注射は無し、とのこと。

犬に咬まれた場合は、咬まれた24時間以内に1回、ワクチン接種。

そして、その1回目のワクチン接種の日を0日として、3日・7日・14日・28日、の合計5回、ワクチン接種の必要があるとのこと。飼い主さんに伺ったお話の通りでした。接種が必要な日にちが書かれてある予約表のようなものをもらいました。


診察が終わると、薬局に行って、塗り薬と残り4回分のワクチンを購入します。これは自宅の冷蔵庫で保管しなくてはなりません。狂犬病センターで、保冷材をもらって、今日はこれで帰宅です。これから、予約表の日程に沿って、接種日に自分で保管していたワクチンを持参して、病院で注射をしてもらう、という流れです。日本では想像しづらいことですが、こういうワクチンは自宅で保管するのが、中国のローカル医療のスタンダードなんだそうです。今、4回分のワクチンが、我が家の冷蔵庫で眠っています。生クリームの隣に、狂犬病のワクチンがあるというのも、何か変な感じです。


家に帰ると、アイが次男をあやしていてくれていました。アイがいてくれて、しみじみ良かったなぁと思いました。実は、アイの旦那さんも、去年犬に咬まれて、同じようにワクチン接種をしたとのこと。1回目は当日で2本、後は1本ずつ5回、でやはり同じ方式だとのこと。


アイはまた、ニュースで見た別の話もしてくれました。どこか、都会ではない中国の地方で、10代の青年が寒くもないのに突然震えだして、そのまま死んでしまったと。その青年は、その1年半前に犬に咬まれたことがあったが、その時は本人も家族も、大した傷ではなかったので、治療らしい治療もせずに放置してしまったとのこと。傷は治ったものの、その時体内に侵入したウイルスは、少しずつ進行して、1年半後に脳に到達。そして、狂犬病発症!ということのようです。

アイは言いました。

「外地人(上海人が上海人以外の地方出身の人を呼ぶ呼称)は、無知だから」

アイの言葉には、上海人特有の差別意識が満ち満ちているが、この問題の核心をついている。

無知であることが、この場合、一番危険なんだ。

私も、狂犬病は怖い、という印象だけはあったものの、根源的に、本当に無知だった。


犬に咬まれた場合、すぐに傷口を洗うこと!それだけで、ウイルスの危険性は30%も減る。

24時間以内に、第1回目のワクチン接種をしなくてはいけない。自分の住んでいるところの近くで、ワクチン接種可能なところはどこか?

異国の地で言葉が不自由な場合でも、地元のローカルな病院に行かなくてはならない時、それをアシストしてくれる人をどう確保するか?


今回の件で、自分がいかに無知だったか、思い知らされた。

上海は、外国の中でも比較的、日本人が暮らしやすい街ではあるけれども、やはり異国は異国。自分の家族を守るためには、これからは積極的に情報収集をしていこうと思っています。

この期に及んで、何もする事はできないんだけど、やはり心配で夕食時になっても食欲は全くない。

だけど、まだ何も分からない次男は、お腹が空いて騒ぎ出してきた。

ストリングスの練習に行く前に、作っておいたカレーを食べさせる。

まんじりともなく時は流れる。


出かけて1時間半ほどして、処置・ワクチン接種が終わったとの連絡が入る。


しばらくして帰ってきた長男は、もう泣いていない。

「ボク、注射頑張ったよ」

と笑顔。


注射は3か所。

1か所は右腕の内側。これはアレルギー反応を確かめるためのものらしい。

後は肩に1か所。お尻に1か所。

「とっても痛かったんだよ」

と長男。


でも、この1回を含めて、合計5回。ワクチン接種をしなくてはいけない。

「お注射は痛いけど、命が一番大切だからね」

と教え諭す。


その日の通訳を通した話では、毎日通って5日間で注射は終わる、という説明だったが、後で飼い主さんともう一度話したところ、間隔を空けて受けなくてはならず、最終的には1か月後ぐらいになると言う。

今日、もう一度病院に行って、専門医から詳しい話を聞くつもりだけれど(昨日は緊急だったので、救急担当のお医者さんで、専門医ではないらしい)、ネットで調べたら、やはり、

咬まれた当日、3日後、7日後、14日後、28日後

に合計5回、ワクチン接種するのが、WHOのスタンダードだと書いてあった。

すると、夏休みの日本一時帰国は、予定通りにはできないことになる。。。


「命あっての物種」だから、仕方がない。

今日はひとまず、長男を病院に連れていって、専門医に診てもらう。それで詳しい話を聞こう。話はそれからよね。


(ひとまず、終了。後ほど、私なりの教訓というか、反省を書きたいと思っています。長々とお付き合い、ありがとうございました!ブログに書いてみて、自分の動揺がやっと落ち着いてきました。)