2ヶ月くらい前にOさんご家族を紹介されて、それからちょくちょく会う機会が与えられて、彼らの人生の一部のお話を聞くチャンスに恵まれました。Oさんご家族からお話を聞くたびに感じるのは、この方達は与えられたものを感謝していただいているという人生を歩んでいるな、という事です。人間が本来あるべき姿で生活していると感じます。先進国で生活されている現代人でありながら、お金や地位などに縛られずに、必要なものだけを持ち、引っ張られた方に進んでいるという人生を送られています。重荷を背負っているからこそ、大きすぎる荒波に逆らわず身を任せ、柔和な心が育ち、その結果、身も心も解放されている。。。苦労の中にいる方達ですが、心はとっても豊かで幸せな人生を歩んでいると感じていると思います。

 

Oさんご夫婦には21歳のR君がいます。R君は左心室がない心臓で生まれてきて、何百万人に一人というとっても重い病気を持っています。生まれた時から何歳まで生きられるか分からないとお医者様に言われていたそうです。この病気の持ちながら成人することができた子は日本ではR君だけだそうです。ご両親はそんな珍しい病気を持って生まれてきたR君のことを誰よりも強運で誰よりも幸せな子と呼んでいます。

 

Oご夫婦は、R君を妊娠中に、ご主人のお仕事の関係で短期の目的でハワイに渡米されたそうです。初めての妊娠で妊婦としては高齢者でもあったことも不安だったそうですが、言葉も文化も違う外国に行って、もしもの事があったら自分の力で対処できないという心配もあったそうです。でも、ハワイの美しい自然の中で妊婦生活を楽しもうと思い直して、思い切ってご主人に着いて行ったそうです。 また、赤ちゃんの心臓に欠陥がある事は判明していなかったので、日本のお医者さんからは渡米することを勧められていたそうです。そしてR君は米国ハワイ州で生まれました。 幸いなことに、米国で生まれたからこそ受けられる治療や医療・健康保険があって、もしも日本で生まれていたら同じ様な治療は受けられなかったという事です。R君は米国で生まれるように導かれたんですね。ハワイのような小さな島では出来ない治療や手術があったので、首が座る前だったけれど、カリフォルニア州に一時的に移り、カリフォルニア州でも多くの奇跡を経験し手術が成功するという恵みを受けてハワイに帰って行ったそうです。ご主人はお仕事の関係で日本に住み、お母さんとR君は医療や保健などの為にハワイで中学を卒業するまで留まったそうです。その後ご主人のいる東京に渡ったそうですが、ご実家のお母様の介護のために九州に移り、またR君の治療のためにハワイに移り、時を待ち、カリフォルニア州に心臓移植の為にいらしてます。心臓移植ももちろん直ぐにはできないので、時を待っています。待っている今も、彼らはとても穏やかに見えます。「待つ」って先が見えなくて不安で、予定も立てられなくて時間を無駄にしている様でイライラとしそうですけど、彼らは一緒に過ごせる時間・与えられた時間として楽しんでいるようです。これもなかなか普通の人はできないですよね。

 

彼らの21年のストーリーはとっても複雑で濃厚なので、短い時間で理解するのは難しいと思います。でも、彼らが常に深い不安や恐怖に襲われてきたこと、そんな困難な状況も家族の愛や周りに繋がる人々の愛で乗り越えて来たということ、多くの奇跡の積み重ねで今日を笑顔で過ごせていること、全てを喜びに変えて、その人生を大切に精一杯生きていることが分かります。全てを有りのままに受け取り、彼らの中でポジティブに変えて、そのポジティブを周りに蒔いているように感じます。彼らの人生のほんの一部をシェアしてもらいましたが、どんな話をする時でも、本当に良いお顔で話されてます。愛情とか喜びとか感謝とか、そういうものが体から発っされています。彼らの与えられた人生はアップダウンが激しいけど、家族で力を合わせて、色々な奇跡を呼び起こして、喜びながら周りにもその喜びを分け与えている、そんな生き方・心の持ち方の選択をしているように感じます。知り合えたことは私の人生にとって大きな恵みとなっています。

 

(私たちは)悲しんでいるようでも、いつも喜んでおり、貧しいようでも、多くの人を富ませ、何も持たないようでも、すべてのものを持ってます(2コリント6:10)