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手の中に握りしめた小さな包みは、すでに包装紙が崩れている。
箱に入っていたはずなのに、その原型はなくて握りつぶされようとしている。
「ごめん、それ受け取れない」
たったそれだけの言葉なのに、さっきから頭の中をリピートしては
耳の奥で響いている。何度も何度も振り払おうとしても、それは消えてくれない。
下手に受け取ってもらって、こっちが変な期待を抱くよりもはっきりと
言ってくれただけまだいいのかもしれない。そう、前向きに考えよう。
でも、やっぱり割り切れるほど大人じゃない。
強く握りしめていた包みを、指の力を緩めて再び姿を見つめた。
これ、どうしよう…。ラッピング、結構自信あったのになぁと思いながら
リボンをゆっくりと解いていく。そっと、形が崩れてしまったソレを手にとって
ゆっくりと口へと運ぼうとした。すると、横から手が出てきてチョコをつかんだ
手を自分の口とは違うところへと向けられていた。
「えっ?」
その手の主は、私が掴んでいたチョコをすでに口の中に入れて満足そうな顔を
していた。指からチョコはなくなったはずなのに、指先が熱い。
「自分で食うよりも、いいだろ?にしても甘ぇな…」
そう言いながら、私の頭に手を優しく置いてポンポンと叩いた。
何があったのかとか、どうして崩れているのかとかそういうのは聞かないで
ただ、黙ってそばにいてくれるという気持ちが痛いほど伝わってきた。
手元に残っているチョコを、ほおばって涙をこらえた。
「本当だ。甘いね…コレ」
「だろ?でもよ、それだけお前が気持ちを込めたってことだろ?」
そういって、恥ずかしそうに顔を私から背けて頭をガシガシとかいた。
「まぁ、そんなもんを俺が食べちまったけど…いいよな?」
私の口の端についていたチョコを乱暴に指で拭ってそれを、自分の口許へと運び
満足そうな笑みを浮かべた。思わずその表情にドキっとする。
ねぇ、今すぐには無理だけど…来年は君のために作ろうかな?
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はい、今日はバレンタインデー。
きっと、みんなソワソワしてたんだろうなぁと勝手に思ってますけど…どうなんだろう?
そんな私は、昨日の仕事があれだけ忙しかったので今日は楽だろう!と
思っていたんだけど…そうはいかず(涙)
なかなか忙しいというか、距離がすごかったなぁと思いましたね。
ていうか、高速使わないでよく行ったよなぁと思う。むしろ下道ばかりな一日でした。
事務所帰ってきてからも、やること山積みだからへこむしね。
と言って、実は片づけましたけどね!!!やるときはやるのさ!!
仕事は早いんだけど、たまにボケーっとしているので変な間違いをするんだよなぁ。
しっかり確認してやろうと思うんだけど、朝の忙しい時間だとそこまで頭が
回らないことが多いのよね・・・どうにかならんかね!!
明日もそこそこ忙しいので、どうなることやら…デス。
そして、やっぱりフランソワーズの調子が悪いので嫌な予感がします。
なんかなぁ…どうにかならんかなぁ。というか、調子が悪い原因をどうにかして
取り除きたいところだけど、スリープ状態がうんぬんって言われてもね…。
どうすんべ?(笑)