「あなたと住むなら」振り返り(おはなし) | 未来に向かって ~旅立ちの朝~

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「あなたと住むなら ~東京タワー編/スカイツリー編~」





あすぴーこと高橋明日香さんが出演されたこの舞台。


6Cの土屋さんが時々客演されている劇屋いっぷく堂さんで、

かつて上演された作品でした。

そのときからとっても素晴らしい評判だったようですが、

再演しないといういっぷく堂さんの作品なのに再演となった、

つまりはそれだけ素晴らしいということですよね。

そして、その素晴らしさを存分に感じさせて頂いてきました!!




東京タワー編とスカイツリー編。

50年ほども離れた時代の、別のお話に見えた2つ。


時代が違うだけでなく、お話の雰囲気も180度違う。

ゆっくりと流れて何かじわりじわりと沁みてくるタワー編に対し、

勘違いに勘違いが重なる話がスピードに乗って笑いを招くツリー編。


そんな、全く違うと思えた2つの話が、

でも実はとても大切なもので繋がっていました。



2つを繋げていたのは、人の想い。

人の想いによって、それが詰まった家と、そこに関わる人自身が、

時間を越えて大きな結びつきを生んでいました。


人に関しては偶然のものだったかもしれません。

でも単なる偶然などではなくて、

時間を越えて残った人の想いが招いた必然、

そう思いたくなるほどのものだったと思っています。




で、ここからいつものように、あらくないあらすじ書いて行きます!

人物関係に若干の憶測がコミなのはご容赦。


短く書けると思ったんだけどなあ~(^^;





★★ 東京タワー編 ★★


東京オリンピックの開催に向けて盛り上がり、

大規模な街の整備が進む東京。

でもその盛り上がりの陰には、

代々住んでいた土地や、住み慣れた家から、

離れなければならなくなった人たちがいました。



富田建設に勤める主人公豊田竜也さん夫妻と

都の職員で、オリンピック準備局で働く小野田実さん夫妻は、

大家で地主の丹沢さんの店子同士。

そしてご近所の店子さんたちは、

先祖代々ここで暮らしてきた人も多くいました。

駄菓子屋のタエさんに、八百屋の真子さん、

そして若い大工の浩くん。

賑やかで仲の良いご近所さんでした。



ある日、実さんは自分の仕事である都市開発計画の中で、

氏家さんの土地、つまり自分やご近所さんたちの住む家が、

幹線道路化計画の路線上に存在することを知ります。

そしてその工事を行うのが、富田建設であることも。


実さんや竜也さんは上に掛け合いますが、

もう個人レベルではどうにもならない状況でした。

その上、実さんは準備局員として、

自らの住む地域一帯に立ち退きの要請を担当することになり、

そして竜也さんは、自らの住む地域の工事担当になります。


楯突けば家族ともども非国民呼ばわりされるぞ。

そんな言葉を背に受けつつ、

2人は何が本当に家族のためになるかを考えます。

実さんは自らの手できちんと立ち退きの説明をすることを決意し、

そして竜也さんは会社を辞めて家を残そうと頑張ることにします。



しかし、竜也さんは病に倒れました。

公害病…かつて住んでいた九州の土地によるもの。

(恐らく)会社の都合で熊本に赴任していた豊田夫妻。

上司(っぽいけど仲良しの雰囲気だったので同期?)の水戸さんの召還で、

東京に戻って来ることになりましたが、もう身体は蝕まれていました。


残り僅かな人生の中で、子供ができたことを知る竜也さん。

百合子さんとおなかの子が笑って暮らせることを願いながら、

最後の時間を一生懸命に生きていました。


実さんは立ち退きの交渉を、同僚達のような冷たく機械的なものではなく、

一軒一軒丁寧に説明して納得してもらえるよう進めていました。

そうしてご近所さん達もみんな、納得して家を出ることが決まりました。

スーパーにお客を取られた真子さんは、お店をやめて、

家族みんなで病を抱えた父親の面倒を見ながら郊外へ。

戦争で旦那さんや家族を亡くした独り身のタエさんは、

身軽だからとのんびりギリギリまでお店を続けました。

浩くんは、辺り一帯の親父さんが建てた家を壊されるのが辛かったからこそ、

自分は壊されない家を建てる!と一層頑張り始めました。

地主の丹沢さんは、立ち退き料をがっぽりせしめてほくほくになれましたが。。



そんな中、立ち退き同意後も豊田さん夫妻は家に残っていました。

「住人が残っている家があれば工事が遅れる」

そう言う上司矢沢の強制退去指示を、実さんは拒否します。

オリンピックという日本の発展のためには必要な犠牲だと説く矢沢に対し、

犠牲になるのは物でも家でもなく、人だと答える実さん。

そして水戸さんは、その実さんの想いを聞いて、

着工が遅れても総力を挙げてオリンピックには間に合わせると、

実さんを援護します。


そんな水戸さんに、実さんは告げました。

竜也さんが公害病を発病したことを。

「来るべき日」に向けて懸命に生きているから。

家に居させてあげて欲しいから、と。

病のことを知れば優しい水戸さんが苦しむ、

本当は竜也さんに口止めされていたその事実でした。



水戸さんは、懸命に生きようと頑張る竜也さんのために、

道路敷設予定を再検討し、渋る矢沢を説き伏せます。

結果的には工期も早く済み、立ち退き料も減らせる、

それは竜也さん宅を含む三軒が立ち退かないで済むルートでした。



竜也さんは亡くなりました。


涙を堪えながらも百合子さんは笑顔でいました。

竜也さんとの約束だからと。

家族みんなが笑って暮らせる家を作ろうと言っていた竜也さん。

竜也さんの分まで笑って生きていくと。

そうすれば竜也さんがずっと一緒にいてくれる気がするから…

そうしてこの家を離れ、空が広く緑がたくさんある土地に、

百合子さんは旅立って行きました。





★★ スカイツリー編 ★★


現代の東京。

念願のマイホームを購入!

隆二くんとさくらさん、若い松下夫妻が訪れたのは、

築70年という古~~い建物。

リノベーションして新たな住まいに!

間取りを考えながら見て回っていました。


物件を紹介した管理会社の担当、住友さんは、

なんと隆二くんの元カノ!!

さくらさんがちょっと離れたときに、

隆二くんをからかって抱きついたりしたところを、

アオザイを着た謎の女性に見られちゃってさあ大変。

奥さんにバレたら大変!と、

今の女性を探しに行ってしまう住友さん。


そこからいろんな人が交互に訪れて、

てんやわんやになります。


さくらさんが連れてきたデザイナーの天草さんと、

天草さんが頼りにしている大工の女性親方飯田さん。

本当は住友さんの紹介でこの物件を担当するはずだった、

大工の広島さんと弟子の晋平くん。


そしてさっきのアオザイの女性は、家相師の一条さん。

隆二くんのお母さんが、家のことを見てもらってと紹介したので、

早速やってきたというわけなのでした。

そして隆二くんの妹の葵ちゃんもやってきます。

お母さんに一条さんの面倒を見るように言われ、

渋々やってきたのでした。

どうやら葵ちゃんは、さくらさんのことを快く思っていない様子。

結婚も散々反対したようです。



いろんな人が入れ替わり立ち替わりやってきたせいで、

お互い誰が誰だか勘違いが勘違いを招いて大混乱。

住友さんが隆二くんにいたずらしたなんかするから~。


そんなところに近所の人?これまた謎の女性がやってきます。

買っちゃったんだ~、買わされちゃったんだ~

なんて訳知り顔でなんとも気になることを言う、古河と名乗るその方。

事情を聞いてしまうと、なんとこの家で人が死んだと言う!!

住友さんも知らなかったその事実。

あわててその女性を連れて出て行く住友さんでした。


しかも、一条さんの見立て的にも、大凶の立地だというこの場所。

その上にさくらさんが考えた間取りはこれまた大凶、

あ、ベッドルームだけはとても良かったらしく、

スケベなんて一条さんに言われてしまいますが。。。


大凶物件に大凶の間取り?

でももう契約しちゃった…どうしたものかと悩む2人。


そこに、詳しく過去の事情を聞いた住友さんが戻ってくると、

とてもこの物件を売ることはできないなんて言い出します。

なんと、お墓だというのです。

それにまだ何やら色んな事情がありそうな雰囲気。

それゆえもう1つ候補に挙がっていた物件に、

今からでも契約の変更をすると言い出します。


ところが、そんなマイナス要素だらけなことに、翻って火がついた?

さくらさんはぜ~~ったいここに住むといって譲りません。

せっかくの話まで出ているのに…隆二くんが困り果てていると、


『やっぱり結婚は間違い、何か受け継いじゃってるんだよ

 だから結婚反対したのに・・・』


と呟く葵ちゃん。その瞬間隆二くんの顔色が変わりました。

どういう意味だ!言って良いことと悪いことがある!

妹を全力で叱る隆二くん。。。

でも葵ちゃんは、お兄ちゃんの心配をしちゃ、

生まれてくる子の心配をしちゃいけないの?!と…。



そんな様子にみんながびっくりしているところに、

さくらさんが話し始めました…。



さくらさんのお母さんは、生まれつき障害を持っていました。

お婆ちゃんが身篭った時に旦那さんを公害病で亡くし、

お母さんの障害もそのせいでは?という話でした。。。


自分もそれを受け継いでしまっているかも知れない。

葵ちゃんが心配して、結婚を反対もしていたのは、

そのことがあったためでした。


でも、お母さんからいっぱい愛情をもらってきた。

お母さんもお婆ちゃんからいっぱい愛情を貰って育った。

だから愛情をいっぱい注がれてるこの子も大丈夫だって。

そして隆二くんやおなかの子のことを本気で心配してくれている葵ちゃんも、

同じように愛情を注がれて育ったとっても優しい子なんだって、

さくらさんは分かっていました。


この話を聞いたときに、古河さんが何かに気付いた顔をしていました。


さくらさんの言葉にすっかり感動してしまった住友さん。

号泣しながら是非この家に住んでくださいと言います。

それでもお墓だったことが気になる様子の隆二くん。

でもそれは「丹沢のご隠居」にとってはお墓だった、と言う古河さん。


この辺りは東京オリンピックの頃に地上げがあったりして、

住んでいた人たちにとって大変な時期があったのでした。

そしてその頃ここに住んでいた夫婦の旦那さんが亡くなった。

そんな辛かった人たち辛かった頃、それを忘れないために、

丹沢のご隠居はここを売らずに残しておいたというのです。

それを、最近はご隠居がボケ始めちゃったので、

どら息子が売りに出したということなのでした。


そしてその名前を聞いて、今度は飯田さんが何かに気付きました。

「おじいちゃんは今でも壊されない家を作るために一生懸命頑張ってる」

そう丹沢さんに伝えてくださいという飯田さん。

飯田さんは…かつてここに住んでいた、浩さんのお孫さん。

時代が、人が、繋がっていたのでした。

それに気付いた古河さんもとても嬉しそうでした。


「ここは豊田さんの家だったのか…」

飯田さんがそう呟いたところに、今度はさくらさんが気がつきました。

ここで亡くなった旦那さんの病気が何かを古河さんに聞いたさくらさん。


私たちはここに住むべき。

大凶じゃなくて、大吉の物件なんだって、さくらさんには分かったのでした。



お話がまとまってみんながそれぞれ帰り始めました。

すると古河さんが言います、

「時代を越えてまたご近所さんになってよ」って。

古河さんはさくらさんの話で気付いていたのでした。

さくらさんが豊田さんのお孫さんだということに。

そんな古河さんもまたつながりがありました。

彼女は小野田さん夫妻のお孫さんだったのでした。



みんながそこを出て行った後に、隆二くんとさくらさんが話していました。

どんな家にして行きたいかって。


さくらさんは、幸せに暮らせる家にしたいと言います。

そして隆二くんは、家族みんなが笑って暮らせる家にしたい、と。


さくらさんは、不思議と、涙が止まらなくなりました・・・・・







というわけで、あらくないあらすじでした。


これ、2つの話がどう繋がっていたかって、

ちゃんと分かる内容になっていたでしょうか(^^;





感想は次のブログでがっつり書きますよ~!