TRIGGER MUSIC's Blog

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Two
- The Calling -

2nd / 2004
from USA

reviewed by SKR

82点

①One by One
②Our Lives
③Things Will Go My Way
④Chasing the Sun
⑤Believing
⑥Anything
⑦If Only
⑧Somebody Out There
⑨Surrender
⑩Dreaming in Red
⑪Your Hope
⑫For You


前作の評価により一気に新世代のスターに踊りでたかと思われたが、メンバー間の不和により裁判にまで発展するなど、困難を乗り越えて発表された2nd。
1stの時点でアレックスとアーロン以外はサポートのような感じであったため、音楽性やサウンドに顕著な変化は見られず、安心して聴くことのできる作品となっている。 ちなみに、アルバムのタイトル「Two」とは、2ndアルバムということを表しているのではなく、「The Callingはもともと二人のもんだ!!」ということを表しているとのこと。 (まぁ、ジャケットを見ればわかりますよね?どっちがアレックスでどっちがアーロンだろう?)

#1 One by Oneに漂う哀愁を聴いた時は、鳥肌がたったものだ。 スローなナンバーで鳥肌がたつようなことはあまり無いのだが、アーロンの紡ぐ哀愁とアレックスから発信される哀愁の波長が完全にリンクしているのだろう。 そのくらい聴いていて心地良い。

続く#2 Our Livesはポジティブな1曲。シングルカットもされている。

実はこのアルバム。何度も聴いているのだが曲の印象は驚くほど薄い。 高水準の楽曲が並んでいるはずなのだが、曲が薄味過ぎてコメントのしようがないのも事実。 だからといって駄盤かといえばそうでもなく、流して聴くと素晴らしく心地よくなれる不思議な作品である。
バンドはこのアルバム発表後も精力的にツアーを行うが、「バンドではなく二人!!」ということにこだわりすぎたため、レコード会社との軋轢が生じ無期限活動停止に。 勿体無いバンドを、というか才能を埋もれさせてしまったな。
こんな魅力あるボーカリストはなかなか目にしないので、信頼出来るメンバーを集めてまたいつか復活してくれることを望む。



Our Lives
Camino Palmero
- The Calling -

1st / 2001
from USA

reviewed by SKR

92点

①Unstoppable
②Nothing's Changed
③Wherever You Will Go
④Could It Be Any Harder
⑤Final Answer
⑥Adrienne
⑦We're Forgiven
⑧Things Don't Always Turn Out That Away
⑨Just That Good
⑩Thank You
⑪Stigmatized
⑫Lost

新世代の新星ボーカリスト、アレックス・バンドを擁するアメリカのバンド「The Calling」のデビューアルバム。
曲調はオーソドックスでメロディアスなギターロックであるが、アレックスの歌声が秀逸の一言に尽きる。 漂う哀愁をポジティブに発信するその魅力は天性のものか。

まず#1 Unstoppableでその類稀なる歌声を堪能することができる。 シンプルなアルペジオのフレーズに乗って紡がれる歌声は、否応なしにリスナーの心を揺さぶる。

#3 Wherever You Will Goは、ビルボード誌上にて、ここ10年来のアダルトポップソングと言わしめた曲。 アコースティックな調べとアダルトな歌声の調和が素晴らしい。時に絞りだすように出されるアレックスの声の魅力を十二分に堪能できる。

#6 Adrienneこそ、彼らの魅力の粋が詰まった曲だと私は思う。力強く、そしてメロディアス。だけど各所に優しさに溢れているのだ。私の人生に影響を与えた1曲であり、自信を持って人にオススメできる曲である。

終盤の#11 Stigmatizedもまた素晴らしい。包み込むような優しさと力強さを持っている。

手放しで褒めちぎってきたが(そして92点という高得点をつけてはいるが)アルバムとしての出来はイマイチインパクトにかける内容である。 これは後に明らかとなるのだが、実はバンドとしての体裁をなしておらず、アレックスとギターのアーロンのワンマンで、他のメンバーは雇われのような感じであったからである。 

だからか、バンドサウンドとしては実に味気なく、シンプルすぎるように感じるのだ。 だが、そのマイナス面も補って余りあるアレックスの魅力が、私にこの評価を付けさせたのである。 「哀愁」こそ音楽の大事なファクターだと捉えている筆者のような人間には、最高の作品である。


Adrienne
WE'VE ALL BEEN THERE
- Alex Band -

1st / 2010
from USA

reviewed by SKR

85点

①We've All Been There
②Tonight
③Forever Yours
④Will Not Back Down
⑤Please
⑥Without You
⑦Only One
⑧Leave (Today Is The Day)
⑨Never Let You Go
⑩Euphoria
⑪What Is Love
⑫Start Over Again
⑬Love
⑭Tonight (Acoustic Version)
⑮Rest Of Our Lives


The Callingで成功を掴んだに見えたが、レーベルやメンバー間とのいざこざに巻き込まれ2枚のアルバムを残して活動の幕を閉じた、若きボーカリストのソロ転身後の作品。

基本的にはバンド時代と殆ど変わらない作風で、彼の歌声のファンであれば安心して聴ける作品となっている。

タイトルトラックである#1 We've All Been Thereはウェットに富んだ彼の歌声を堪能できる1曲。ストリングスがふんだんに使われており、否応なしに盛り上げてくれる。

続く#2 Tonightも秀逸。ブルージーでシンプルに続くヴァースから、一気にサビで最高潮を迎える名曲だ。

#4 Will Not Back Downはピアノイントロが印象的。その美しいメロディに心を奪われる。

#7 Only Oneでは逆に悲しげなピアノフレーズがイイ味を出す。ファルセットを駆使してしっとりと歌い上げる。

楽曲のクオリティ、さらに歌声と、どこをとっても高水準なのだが、やはりバンドとしての高揚感が感じられないのが残念な点か。 The Calling時代も、ギタリストのアーロン・カミンと2人のプロジェクトであるということを最後まで押しとおした。 それもそのはず。そのThe Callingもどこかバンド・サウンドとしての要素が希薄だった。

反面、安定感という点では最高に評価できるので、今後もロック畑のリスナーに留まらず、多くの人にその魅力的な歌声を届けて貰いたい。


Tonight
BE CRAZY
- CRAZE -

1st/ 1995
from Japan

reviewed by SKR

82点

①NAKED BLUE
②the unclouded day
③Socialの中で...
④You are everything and everything is you
⑤君に逢いたい・・・
⑥BAD BABY
⑦RAIN NOISE
⑧[D]ear [C]ool DEAD
⑨Remember
⑩TO THE NIGHT


ex.D'ERLANGERの瀧川一郎と菊地哲がBodyを終わらせた後に、飯田成一(ex.ZI:KILL)を加えて1994年にCRAZEを結成し、さらにボーカリストとして藤崎賢一(ex.JUSTY-NASTY)を迎えて制作された1stアルバム。

当時リアルタイムでは聴いていないが、この時代の音楽を知った今であれば「鳥肌&大興奮」のスーパーバンドである。
音楽性はどちらかというと、D'ERLANGERやZI:KILLのような危険な香りのするビジュアルロックではなく、むしろ
JUSTY-NASTYのような王道なロックを聴かせてくれる。

#1 はメジャーデビューシングルとなったNAKED BLUE。
シングルバージョンと比べ曲の構成に若干の変化があるものの、藤崎の「漢」クサいカッコ良さに聴き惚れる事のできるナンバーだ。

#5 君に逢いたい・・・は清々さ溢れる良バラード。
しかし、サビで一気に盛り上がり、「剥き出しの情熱を全て」放出させる。

#6 BAD BABYのイントロを聴くと、哲の手数の多いドラムに圧倒される。

#7・#8では成一の攻撃的なベースラインが暴れる。

#10 TO THE NIGHTはライブでのシンガロング感溢れる曲。

それぞれのキャリアがあるメンバーのため、1stにしては非常に高水準の曲を用意してきた印象があるが、「逆に」言うと、一発で心を持ってかれるキラーチューンが少ないようだ。
しかし、それは2ndの破壊力を既に知っているからかもしれない。
藤崎時代のCRAZEの基礎を築いた本作は、通過点として重要な1枚だろう。


NAKED BLUE
Tierra
- L'Arc~en~Ciel -

2nd/ 1994
from Japan

reviewed by SKR

90点

①In the Air
②All Dead
③Blame
④Wind of Gold
⑤Blurry Eyes
⑥Inner Core
⑦眠りによせて
⑧風の行方
⑨瞳に映るもの
⑩White Feathers


L'Arc~en~Cielの2作目のアルバム。発売元はKi/oon Sony Records。
青いグラデーションの透明感溢れるジャケットが当時の音楽性とマッチして世界観をより確かなものにしている。

一瞬ギターか?と間違えるようなフレーズから始まる#1 In the Air。
Hydeの搾り出すような囁くような何とも言えないボーカルが映える。
彼の独特の息の吐き方がもの凄い色気を放っている。

アコースティックなフレーズから始まり、サビで一気に最高潮を迎える#3 Blame。
ベースのエグいフレーズと歌詞が魅力の曲である。

#5 Blurry Eyesは初期の一番の名曲である。
透明感溢れるボーカル。彩るギターとベース。それを邪魔せず引き立てるドラムとまさに非の打ちどころがない。

#8 風の行方。
凡百の若きロックバンドには表現しきれないであろうアダルトな魅力が溢れる。
「行か~ない~で~」のサビが非常に切ない。

この作品を初めて耳にしたのは12歳の頃。
中学生に成り立ての私は、暇を持て余して5歳上の姉の部屋に忍び込んだ。
(まさかこのレビュー見てないよね?姉貴?もう時効ですから)
思春期真っ盛りの少年のハートを鷲掴みにするには充分過ぎた。

Hydeの歌い方は綺麗で儚くて、そして力強い。
Kenのギターは無駄な歪みを排除した透明感溢れるフレーズを繰り出す。
作品自体はスローな曲が多く、ところどころ物足りなく感じるものの、だからこそ上記2つの要素がより顕著に現れているのだ。
それぞれの個性が主張し、そしてお互いを引き立て合う。
正に生まれるべきして生まれた名盤だ。


Blurry Eyes
FAKE STAR~I'M JUST A JAPANESE FAKE ROCKER~
- 黒夢 -

4th/ 1996
from Japan

reviewed by SKR

80点

①Noise Low3
②FAKE STAR
③BEAMS (FAKE STAR VERSION)
④BARTER
⑤I "SUNNY'S VOICE"
⑥SEE YOU (FAKE STAR VERSION)
⑦REASON OF MYSELF
⑧II
⑨SEX SYMBOL
⑩Cool Girl
⑪S.O.S
⑫III
⑬HYSTERIA'S
⑭ピストル (FAKE STAR VERSION)
⑮夢
⑯「H・L・M」 is ORIGINAL
⑰IV "EITHER SIDE"


ボーカルの清春とベースの人時の2人バンドによる4thアルバム。
チャート最高1位を獲得した。
曲数17曲と多いように見えるが、そのうち4曲は短いインスト(というよりSE的)となっている。
相変わらず、シングル曲以外は皮肉・批判全開の激しい曲が多い。

#2 FAKE STARは当時のJ-POPを強烈に皮肉った1曲。
「狂った虚像へらへらするな」という歌詞がとても印象的で、さらにチャートを席巻している奴らがホンモノなら、「僕は偽物でいい」という感性が凄まじくかっこ良い。
人時のベースも大暴れしており、ベースソロも楽しめる。

#3 BEAMSはシングル曲。
「鮮やかに色付いた」が「朝焼けに色付いた」と聴こえてしまうが、曲としてはキャッチーでわかりやすい曲である。
PVを見ても思うが、清春のファッションセンスは当時から飛び抜けていたんだなぁとシミジミ思う。

#4 BARTERも批判の曲。
業界用語で言うバーターの事を歌った曲。

#11 S.O.Sはモールス信号をリズム化しているのがおもしろい。

仮歌をそのまま使ったという#16 「H・L・M」 is ORIGINAL。
何を歌っているかは本人のみぞ知るだ。

当時の音楽業界に真っ向から立ち向かう姿勢は賞賛に値する。
楽曲の激しさとも相まって、清春の主張が強く伝わってくる。
こういうバンドが増えてくれば、日本のROCKシーンに風穴あけてくれるのではないか思ったりもするが、現実は難しいのだろうな。
作品としては最高にカッコイイが、個人的に彼のボーカルスタイルは2、3曲でお腹いっぱいになってしまうのが私にとっては難点か。



BEAMS
H.E.A.T
- Address the Nation -

3rd / 2012
from Sweden

reviewed by SKR

92点

①Breaking the Silence
②Living on the Run
③Falling Down
④The One and Only
⑤Better Off Alone
⑥In And Out Trouble
⑦Need Her
⑧Heartbreaker
⑨It's All About Tonight
⑩Downtown
⑪Back into Your Arms Again


ボーカリストのケニー・レクレモがバンドを脱退。
約2ヵ月後にオーディション番組『idol』(『アメリカン・アイドル』のスウェーデン版)出身のエリック・グローンウォールが新ボーカリストとして加入して制作された3rd。
エリックの声質は、前任のケニーと比較しても雰囲気が似ている部分もあり、前作から聴いてきたファンにとってもそれほど躊躇することなく入り込むことが出来る。
さらに、力強さの中にも繊細さが感じられる技量も持ちあわせており、ハイトーンの伸びも素晴らしい。
『idol』でSkid RowやIron Maidenを歌ったというのも納得の歌唱力である。
そして容姿端麗。スターとなるべく生まれてきたような不思議な説得力がある。

#2 Living on the Runはメロディアスハードロックの新たなアンセムと成りうる完成度を持ったナンバー。
透明感溢れるシンセのフレーズから始まるミドルテンポの曲で、サビのハイトーンが最高に気持ちいい。

続く#3 Falling Downは同郷のHardcore Superstarとの共作した曲。
キャッチーなサビのメロディで非常に爽快なナンバーである。

#6 In And Out Troubleはサックスが前面にフィーチャーされた曲で、最初聴いた時に多少戸惑ったが、完璧に曲にマッチしており、また新たな可能性を感じることができた最高の1曲。

#8 Heartbreakerはライブで大合唱間違い無しの力強いコーラスが印象的な楽曲。

#11 Back into Your Arms Againは日本盤ボーナスだがクオリティは総じて高く、エリックの歌唱が冴え渡るナンバーとなっている。

バンドの本当の評価は3作目が鬼門だと言うが、H.E.A.Tは3作目で最高の作品を作り上げた。
バンドメンバー、それもボーカルが交代という中での成果を出してきたということは、彼らは「ホンモノ」だという事だ。
一刻も早く来日をして欲しい、次のアルバムが聴きたいというこの想いを早く叶えさせて欲しい。


Living on the Run
H.E.A.T
- Freedom Rock -

2nd / 2010
from Sweden

reviewed by SKR

83点

①Beg Beg Beg
②Black Night
③Danger Road
④Shelter
⑤We're Gonna Make It to the End
⑥Stay
⑦Nobody Loves You (Like I Do)
⑧Everybody Wants to Be Someone
⑨I Know What It Takes
⑩Living in a Memory
⑪Cast Away
⑫I Can't Look the Other Way
⑬Who Will Stop The Rain
⑭Tonight


前作『H.E.A.T』で日本のメロディアス派から好意を持って受け入れられたスウェーデンの若手バンドの2nd。
基本的に前作と方向性は変わっていないが、前作よりは少しアメリカンな雰囲気がフィーチャーされた印象を受ける。

陽気なロックンロールチューンである#1 Beg Beg Begで始まり、#2 Black Nightでも骨太なサウンドを聴かせてくれる。

#4 Shelterはしっとりとしたバラード。

曲の始まりがSkid Rowの18 and lifeのような雰囲気で最初は悲しげなタイプのサウンドかと思ったが、むしろ前に進む力強さを与えてくれる力強い楽曲となっている。

#5 We're Gonna Make It to the Endは明るいがどこか憂いを感じる北欧らしい曲。
サビでのコーラスワークが冴え渡っており、聴いた後に非常に爽快感を得られる曲である

#8 Everybody Wants to Be Someoneはピアノから始まるバラード。

前作よりもさらにクオリティが上がっており、素晴らしい作品である。
しかし、個人的にはアルバム一枚の中に北欧の透明感のある曲と、アメリカンなラフな曲とが混在しているため、方向性が散漫なイメージも受けた。
現状では前者をさらに磨き上げていって、北欧・日本でのマーケットを中心に活躍していって欲しいが、両者がうまく融け合っていけばさらに化ける可能性があり、そういった意味ではまだまだ伸びしろがあるのが素晴らしい。


We're Gonna Make It to the End
H.E.A.T
- H.E.A.T -

1st / 2008
from Sweden

reviewed by SKR

81点

①Intro
②There for You
③Never Let Go
④Late Night Lady
⑤Keep on Dreaming
⑥Follow Me
⑦Straight for Your Heart
⑧Cry
⑨Feel It Again
⑩Straight up
⑪Bring the Stars
⑫You're Lying
⑬Feel the HEAT
⑭Stay


2007年に、「Trading Fate」、「Dream」という2つのバンドが合体したことにより結成されたスウェーデンのメロディアスハードロックバンドの1st。
自国チャートでは最高4位を記録している。
音楽性は1980年代~1990年代初期にかけてのメロディアスハードロックを現代に蘇らせたかの様だと形容されており、最新のサウンドで伝統的な音楽をプレイしている稀有なバンドである。

#1 Introから#2 There for Youは、生粋の北欧メロディアスハードロックファンにはたまらない出来となっている。
透明感のある楽曲。ギターフレーズ。その全てがメロディー嗜好のリスナーの胸を焦がす。

#3 Never Let Goもボーカルの歌唱を充分に堪能できる良曲。
80年台にタイムスリップしたような感覚を感じる(筆者は80年台はまだ幼稚園児でしたが・・・すいません)

#8 Cryはその曲名が体現する通り、泣きのギターフレーズから始めるしっとりした曲。
このアルバムでは一番の盛り上がりどころだが、多少「どこかで聴いたような??」感じがすることは否めない。
しかし間違いなく名曲であることは間違いないし、ボーカル・演奏陣ともに充分なスキルを持っていることがわかる。

#13 Feel the HEATは「これでH.E.A.Tを感じてくれ!」ということか。

叙情性に富んだギターワークから幕を開け、力強い歌声が場を支配する曲で、H.E.A.Tというバンドが持つ要素を凝縮したかのような雰囲気が漂う。
全編を通じて、バンド・サウンドのクオリティが高いため、「80年台のメロディアスハードロックは好きだが、最近のバンドはピンと来ないな~」という方に自信を持ってお勧めしたいバンドです。


Cry
BEAT out!
- GLAY -

3rd/ 1996
from Japan

reviewed by SKR

95点

①More than Love
②Yes, Summerdays
③原色の空 (Cloudy Sky)
④Trouble on Monday
⑤Together
⑥月に祈る
⑦生きてく強さ
⑧週末のBaby talk
⑨グロリアス
⑩軌跡の果て
⑪Miki Piano


シンプルなジャケットとは裏腹に、「これでもか!!」という程、良曲が詰め込まれた名盤。
それがGLAYの2ndアルバム『BEAT out!』だ。

このアルバムで、GLAYは初のオリコンチャートNo1を獲得している。

ライブでもオープニングを飾る事が多い#1 More than Love。
ハードさの中に爽快さが光る「最高のオープニングナンバー」だ。

切ないギターフレーズが印象的な#2 Yes, Summerdaysも、初期のGLAYの名曲だ。
Bメロ~サビでの盛り上がりは秀逸である。

#5 Togetherは7分を超える美しいピアノバラード。
#6 月に祈るは疾走感が心地よく、#7 生きてく強さはライブでの盛り上がり必至のミドルナンバー。

もはや言葉で語る必要のないGLAYの代名詞#9 グロリアス。
今でも青春の代名詞と言えばこの曲!という方も多いのではないだろうか。
いつ聴いても、胸に残るメロディが心を揺さぶる、最高の作品であると思う。(私が世代だからということもあるが・・・)
これから始まる、GLAYの快進撃を決定づけた、日本のRock史上に残る名盤だ。


グロリアス