バレエダンサーの為の理学療法士になる!〜ダンス医科学研究会に参加して感じたこと〜 | 筋膜調整サロン”Private Physio Salon TRIGGER(トリガー)”

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諦めていたことにまた挑戦して欲しい。皆様にとって「きっかけ」が生まれる場所でありたい。全力でサポートさせて頂きます!

第7回ダンス医科学研究会 at 昭和音楽大学

ももちゃんと参加してきました。

自分に会って「理学療法士」の存在を知ってくれました!





「バレエダンサーのための理学療法士になる!」




ということで,今春から私の母校の理学療法学科に入学決定!

嬉しい(^^)




そんな高校卒業したてのももちゃんですが

目標は先に見ておいたほうが絶対にいい!

そう思って,誘いました。

英才教育開始!?(笑)





演者の方には自分から積極的に質問するし

「早く研究したい!」って言い出すし

バレエと体についての疑問を日頃から沢山メモしていたし





その積極性と好奇心

それに運動能力の高さ

コミニュケーション能力の高さ

理学療法士の素質に溢れてると感じました!

将来が楽しみです!!!

頑張れ!ももちゃん!







さて,話は変わって

今回参加して学んだことや

理学療法士として感じたことをまとめてみます。




お客さん相手に踊る「舞台芸術としての踊り」

それは「非日常的な動作」であり

遂行するには「非日常的な肉体」が必要であるということ。

故に非日常的な動作を遂行出来るための肉体が備わっていなければ

必然的に怪我(傷害・障害)はおこり

備わっていても

非日常的な動きが繰り返されればやはりオーバーワークになり怪我を起こす。

よって,怪我の予防は大切。




そのポイントとなるのが

「フィジカルストレングス」

簡単にいうと「肉体強化」ですね。

専門家からのデータからの提言もそうでしたが

特にトップダンサーの方々がそうおっしゃっていたのが印象的でした。






ストリートダンスのプロ

社交ダンスのプロ

新体操選手





「踊りは踊りで鍛える」

「筋力よりもテクニックを優先する」

皆さん,そういういったダンス業界の風潮を危惧しておられ

やはり「肉体の強化は必要だ」と

皆さんの実感としてそうおっしゃっていました。






筋力強化が大切とはわかっているものの

「脚が太くなっちゃうのが嫌だ」

というバレエの女の子たち

「筋トレ」を嫌いますね

ある条件下であれば,筋トレしても太ももが太くならない

そんなことをデータで示されていたのも面白かったですね!







「持久力」の指標となる「最大酸素摂取量」

なんとダンサーの平均は・・・

事務職より少し高い程度の能力

長距離ランナーの半分より少し高い程度でした

これは悪いとかではなくて

実際,そんなに要求される能力ではないということを示しています。






したがって

人よりも,より高いパフォーマンスをしたい

そして怪我をしない体になりたい

そう考えるのであれば

舞台後半でもバテない持久力があるにこしたことはなく

最大酸素摂取量をあげれば,ダンサーの中でも他とは違う体になれる可能性がありますね!

ほとんどのダンサーがやっていないと思うので。






現状から最大酸素摂取能力をあげて,持久力をあげるためには

バレエのフロアレッスンだけではダメ

「はぁはぁ」と疲れているだけを繰り返していても持久力は鍛えらないとのこと。





持久力をあげるためのトレーニングが必要とのことでした。

取り入れようかな・・・

嫌がるだろうな(笑)






予防という観点から言うと

「ターンアウト」に関する研究も多かったですね。






そして

実際にダンサーが怪我をしてしまったらどうするか?

ダンサーや指導者,セラピストへのアンケート調査によると

結局,「どこに行っていいかわからない」

という現実がやはりあり

複数の医療機関や施術院を渡り歩かれる方が多いようですね。






バレエダンサーに特に多い怪我は

足と足首

バレエ専門外来の整形外科医である平石先生によると

バレエダンサーで多いのは

「足関節後方インピンジメント症候群(足首の後や,アキレス腱周辺が痛い)」で

*三角骨が挟まって痛い,衝突して痛い
*長母趾屈筋腱が傷んでしまう

のが特に多いとのこと。





しかし,三角骨のある場所と

実際に痛む場所(損傷部位)が違うことがあり

原因は不明とのこと。




サロンにこられる「足関節後方インピンジメント症候群」方

やはり三角骨のある場所と,痛みを訴える位置が違うことがほとんどです。


「筋膜」の影響が多大にあるのではないかと私は考えています。





では,手術しか選択肢が無いのか?




病院において

手術に踏み切る前に十分な保存療法(リハビリ)を実施できない現状がある

そんなことも知りました。




現場サイドでもその矛盾を感じている様子。




医療機関から離れた私達がもっと情報発信をして

「手術に踏み切る前にやってみるべきことがある」

といういことをもっと知ってもらわないと・・・。




「手術しか無い」と足の専門整形外科医に診断された私のクライアント様

筋膜への施術で痛みが劇的に改善する場合も本当に多く

筋膜調整で回避できた方も,実際にいらっしゃいます。

理学療法士の立場からすると

まずは保存療法を挑戦して欲しいと思います。





そういった,しっかりとした保存療法がまずは一定期間受けられる医療機関がもっと増えるといいですね。

そして,そのことがダンサーの方々に知られることをを望みます!





そして腰痛

ストリートダンスにチアダンス,バレエに新体操

「腰を特に使う」からストレスがかかるということでした。





確かに,腰椎(腰の骨)が分離してしまったり

滑ってしまったり

ストレスがかかった原因ですね

ストレスがかからない動き方や筋力が必要だと感じます。






しかし腰の「痛み」,いわゆる「腰痛」に関していうと

私は少し違う考え方をしています。





腰痛を抱えているダンサーの施術にて

「脚(あし)」の「筋膜」を調整することで

腰痛が改善することを多く経験しています。




ダンサーに限らず

腰痛の方には「脚」の筋膜を調べ

そして調整するのはもはや私の中では必須です。




ダンサーは特に足や足首の怪我が多いことから考えても

仮説として

「脚」のコンディションの悪さが腰痛を作っているのではないかと考えています。




ダンサーにとって

「脚」の筋膜の状態を回復すること

現在の痛みから開放される

これ以上の怪我を予防する観点から言っても

急務だと思っています!





今回学んで感じたことを,自分の中に落とし込み

皆さんに還元できるよう施術に励みます!





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