神戸市立博物館で開催中の『河鍋暁斎の世界』という展覧会に行ってきました。
巧いと感心したり、面白くてニヤニヤしたり・・・。
この河鍋暁斎っていう人、本当にすごいわ。
河鍋暁斎(かわなべ きょうさい / 1831-1889)
幕末から明治にかけて活躍した絵師。幼少期に歌川国芳に入門して浮世絵を学び、その後狩野派にも学んで正統派の画法を修めました。伝統的な日本画から、風刺画、戯画、浮世絵まで幅広く手掛け、類まれなる描写力とユーモアあふれる作風で「奇想の画家」とも称されています。
伊藤若冲もそうですが、この人も私の学生時代(1970年代)の美術史の教科書には載っていなかったんじゃないかな。
単に私が覚えていなかっただけという可能性も大だけど……。![]()
どちらにしても、昭和(戦後)の時代は「知る人ぞ知る」という程度の認知度で、一般にはあまり知られていなかった気がします。
10年ほど前だったか、画家の子孫である方が、なんとか業績を残そうと作られたのが蕨市にある河鍋暁斎記念美術館だと紹介されていたテレビ番組を見た記憶があり、その美術館に数年前に行きましたが、なかなか不便なところで、限られた資金で運営されている私立の小さな美術館という印象でした。
展示されている作品も、小ぶりな版画作品が多く、正直一番良かったのは小さなミュージアムショップというくらいの記憶で、残念ながらこれほどの画家だとの認識はできませんでした。
でも、確かにプロの画家であれば作品は売ってなんぼ。
その上これほど海外に流出していたのでは、小さな美術館での収集は限りがありますね。
それでも、ここ数年の認知度は爆上がりで、努力が実ったと喜んでおられるのではないかと思います。
今回の展覧会はイギリス在住の美術商イスラエル・ゴールドマン氏のコレクションということですが、暁斎はマルチな天才ぶりが、本当に圧巻でした。
これなんて、ヒエロニムス・ボスに通じませんか!(内心で興奮してました)
アニメの一休さんとは違う、遊女の前でニヤニヤする一休和尚の姿もおもしろい。
太夫の後ろにいるのが一休和尚。
下の図は顔部分の拡大です。
(この遊女(地獄大夫)はつらい身の上でしたが、一休和尚に禅の教えを受け、魂が救われたとのことなので、ニヤニヤしているのでもないかもしれませんが、でもニヤニヤしてるよね)
会場を出たところにあるグッズ販売コーナーでは、私が暁斎について初めて知るきっかけとなった、「奇想の系譜」(著 辻惟雄)という本が、立派な画集版サイズになって売られていたので、思わず買ってしまいました。
久しぶりの絵画展でしたが、けっこうな散財してしまうくらい、興奮していたみたいです。



