夫の両親は隣の市に住んでいて、ともに70代。


数年前に、お舅さんは大動脈瘤で手術をしたけど、お姑さんは大きな病気をしたこともなく、74歳でとても元気。


まだまだ死ぬような年齢じゃないと思うけど、終活を始めたらしい。


で、先日、お姑さんが、

位牌の古いものはお炊き上げしてもらう

と言う。


家には大きい仏壇があって、先祖の位牌がいくつも祀られている。菩提寺に相談したらお布施が高いから、縁のない別宗派のお寺で安くすませると。


んー?まあ、お金のかかることだし、そうしたいなら、いいけど。

 

最近、テレビのワイドショーなどでは、子どもに迷惑をかけないように、元気なうちに終活を始めましょうと、年寄りを煽っているけれど…

 

子ども達は故郷から出て行ってもう帰ってこない、老親だけが遠く離れた地方に住んでいる。お墓まいりに行くもが遠くて大変…とかなら、わかる。

 

でもうちさあ、車で30分もあったら、夫の実家に帰れるんだよね。お墓も実家から歩いていけるとこ。今から心配することある?

 

しかも、私の父家の菩提寺と夫家の菩提寺が同じ寺。なんのご縁か、私と夫は檀家同士。葬式や法事の手順も同じなので、夫実家での法要も、いつもの聞きなれたお経。

 

で、お姑さん、自分達が死んだら位牌はいらない、戒名もなくて本名でいいとか言う。

 

いや、ちょっと待って欲しい

…それは本心なのだろうか。

 

多分、金銭的な負担や法事法要の面倒を子どもにかけたくないという、遠慮なんじゃないかと思う。お寺へのお布施も結構かかるし…

 

私の父親は49歳で亡くなって(両親は離婚しているので施主は私)、あと数年で三十三回忌。


自分が生きているうちは、出来る限りの供養をしてあげようと思ってきた。それを迷惑とか、面倒とか思ったことはない。

 

だから、お姑さんに言った。もう少し我が子のことを信用してあげたら?と。

 

子どもには子どものしてあげたい親の供養もある。親亡き後に心のよりどころも必要と。

 

両親のどちらが先に逝くにせよ、葬式を出すのは長男である私の夫。それなりの葬式を出すくらいの貯えはあるし、自分達の代のことは、自分達で始末をするから、そんなに心配せんでええのに。