私が2019年に地元の健診センターで子宮がん検診を受けたときには、HPV検査はありませんでした。2023年の今は、オプションでHPV検査をしてもらえるそうです。
初診の時から定期検診を受けている今でも、私はHPV検査を受けたことがありません。
HPV(ヒトパピローマウイルス)には100種類以上のタイプがあって、そのうち、16型、18型がハイリスクなタイプです。
子宮頸がんの原因となるタイプに感染しているかどうかを調べるのが、HPV検査です。
私はどの型に感染していたのでしょう。子宮頚部を円錐切除した今、検査してもらえば感染しているHPVは検出されるのでしょうか。気になります。
私が10代の頃は、まだHPVワクチンはありませんでした。HPVワクチン接種が始められてしばらくして、HPVワクチンは危ないと反対する人達があらわれ、日本での接種率は上がりませんでした。
私達の世代では間に合いませんでしたが、接種できたはずの20代30代の若い女性が、反対派のあおりで接種の機会を逃し、子宮頸がんを患ってしまっています。
これから母親になりたい女性が子宮を全摘出せざるを得ないことほど、可哀想なことはありません。
子宮頸がんで亡くなる女性は年間2800人ほどいるそうです。亡くならなくても、女性のアイデンティティである子宮を失うのは体にも心にも大きなダメージです。
HPVワクチン反対派は、ワクチンを打つくらいなら子宮頸がんになった方がマシ、という考えなのでしょうか。検診だけでは防げません。
私の同級生が「長女が高校に入学するのを機にHPVワクチンを接種させた」と言っていました。私はうんうん、それがいい。と思いました。
私の身近な人達の多くは、予防医療に対するリテラシーが高くてほっとしています。
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