
早朝の掛川市内を抜けて、朝露に濡れる山を越えて、田園地帯を進むと、霞の中に巨大な建造物が目に飛び込んできた。
その圧倒的な存在感と周囲の風景とマッチしていない異物感に、ちょっとした感動を覚える。
風力発電の風車群だ。
太平洋岸に無数の風車が立っている。壮観の一言につきる。
そういえばこの町ではソーラーパネルが目立つ。自然エネルギーに関心が高いようだ。

太平洋岸には、浜松御前崎太平洋岸自転車道というサイクリングロードが敷設されている。
そしてはそこには遠州大砂丘がある。
そんな場所にある自転車道なので、あちこちで道が砂に埋もれてしまっていた。

早朝から海では釣りを楽しんでいる人たちや、パドルサーフィンをしている人たちがいた。
この辺りの海は離岸流の影響で、海水浴ができない。
だからか、夏の海だというのに、どこかうら寂しさを感じた。
自転車道を御前崎方面へと進むと、大きな橋が見えてきた。
菊川を跨ぐ潮騒橋だ。

世界でも珍しい構造の橋で、土木学会田中賞を受賞している橋だそうだ。


晴れていれば眺望は良かったのだろうが、このときは少しガスっていた。
周辺施設に大東マリーナと大東温泉シートピアがある。

大東温泉シートピアはスーパー銭湯みたいな施設。
500円で温泉が利用できる。


本当は浜岡原発まで行くつもりだったがやめた。
一つに体力的にキツイと思ったからと、ここまでの風景の単調さがあった。
温泉に入るのは初めから決めてあって、ここから浜岡原発まで行って戻ってくると、ちょうど開館時間になるという計算だったが、時間が余ってしまった。
初めは海を眺めていたが、次第に雲が晴れて、日差しがきつくなってきたので、日陰で体を休めた。
開館時間に近づくと、人が集まってきた。
ぼくもそれに続いた。
オープンと同時に温泉に入った。
10人くらいだった。
自分と同じくらいの年齢層のが何人かいたが、ほとんどお爺さんだった。
温泉の色は少し茶色。臭いはあまりしなかった。
前日、やけどのように日焼けしてしまった足が痛かったが、効能に「やけど」と書いてあったので、我慢して入った。
温泉が効いたのか、その後、日焼け痕が酷くなることはなかった。
そして、仮眠室で時間まで寝て、エコパへと走り出した。