ドラマ すべてがFになる | Happy-Gate

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半径5mのライフログです。


 森博嗣原作のドラマ『すべてがFになる』。
 原作未読ながらも、森氏のスカイクロラは読んだ事があり、あんな感じの世界観で描かれる物語なんだろうなぁと、少々期待して観る事にした。
  
 見終わって、少々ガッカリした。
 
 この演出家はバカか、片手間で仕事してるんじゃないか?と思わざるを得ない出来。
 
 冒頭、主役の武井咲と早見あかりの対話シーン。
 早見あかりのセリフの棒読み。これは意図的なのだろうが、不気味さも、知性から来る冷徹さも表現されている様には見えなかった。それは照明が明るすぎるからだ。安っぽいコントの様だった。
 女優の顔の正面からのアップで会話が展開するが、無表情な早見に対する武井咲がモデルの媚び笑顔になっていた。
 あんな異常な状況で、媚びた表情をするのか?

 それからアクセントの問題。
 シーンによって、同じ固有名詞のアクセントが変わるので、一瞬、何の事を話しているのか分からなくなる。
 例えば『真賀田四季』。早見あかりは頭にアクセントつけていたのに、次のシーンで綾野剛は平板なアクセントになっていた。
 だから「まがた式」という風に聞こえてしまったのだ。
 
 その他に『極地研』は「きょくち犬」等など。
 
 演出家が気をつけるべき所でしょ?

 特にこの手のミステリーでは、言葉の端々に伏線やらヒントが載っかるわけで、セリフの一つ一つに気をつけるべきなのに、雑な演出しちゃってる。

 そして空港のシーン。眼前で飛行機が墜落したのに、しかも着地に失敗という感じじゃなく、直滑降で落ちたのに、空港ラウンジは揺れる事もなく、自動車事故レベルの反応。
 
 あんな巨大な金属の塊がものすごいスピードで地面にぶつかったら、その衝撃と爆発の音はすさまじいだろう?
 
 科学的な推理モノを売りにしている割に、雑な演出が目立った。
 
 例えば極地研の実験室の描き方。
 マイナス20度の冷凍室なのに、息が白くならない。素手で金属の取っ手に触れている。
 マイナス20度の世界で話をしたら、息が白くなるでしょ?
 それから金属の取っ手に素手で触ったら、取っ手に手がくっついて怪我するぞ!
 そういうのがないから、いくら役者が寒そうな芝居をしても、寒そうに見えなかった。

 せめてメイクで鼻の頭を赤くするとかすれば、寒さを視覚で伝えられたのに。
 
 雑な演出のせいで、お話に入り込めずに、雑な脚本のアラばかりが目立っていた。
 
 第一話くらいもっと丁寧に作って欲しかったわ。