宇宙へ。挑戦者たちの栄光と挫折 | Happy-Gate

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半径5mのライフログです。

アメリカの宇宙開発史、特にロケット開発史のドキュメント。
原題は『ロケットメン』。

雨上がり決死隊の宮迫博之がナレーションを担当していた。

米ソ冷戦下の宇宙開発競争。
人類の未知への探求心と、国家の威信が、無謀な冒険に駆り立て行く。

当時、世界最高の頭脳集団ですら、宇宙空間がどういう世界か分からなかった時代に、人間を月まで飛ばそうと計画する。

無知故の無謀さにより、フロンティアが開かれていったわけだ。

ロケットを打ち上げるだけでも、一苦労な時代だったわけで、よく宇宙飛行士になろうなんて思ったなぁ。

まさに一歩一歩、トライアルアンドエラーを繰り返して、今日の世界になっている訳なんだ。

まずは、ただのロケット。
次に、動物を乗せて帰還させる。
次に、一人乗りのロケットを飛ばし。
それが成功すると、月へ行って戻ってくる時間だけ、宇宙に滞在し。
次は二人乗りロケットと飛ばし、その次に、宇宙遊泳。
そして、宇宙船同士のランデブー。
そして、サターンロケットの開発。
アポロ計画が始まる。

時に、運不運が生死を分ける。

アポロ宇宙船の訓練中に、ちょっとした回路のショートで発生した火花で、乗組員全員が死亡する大惨事を乗り越えて、月へ。

月の周回軌道に乗っかり戻ってくるだけでも、すごい。

月のぎりぎりまで近くに行って、ちゃんと観測していたんですね。

次に、月着陸船の開発。のちに人類最初のムーンウォーカーになったアームストロング。
地上での着陸船のテスト中に爆発しても、間一髪で助かるなんて、まさに悪運が強かった。

地上での月着陸船の実験の後は、宇宙空間での実験。

これらが終わって、ようやくアポロ11号になる。

このときも、アポロ11号は、細かなトラブルになる。
無線交信が途絶したり、コンピューターが原因不明のエラーを繰り返したり。
さらには、速度計や高度計のデータが狂ったり。

アームストロング船長が、機転を利かせて、オートマティックからマニュアルに切り替えて、月に着陸したわけで。

その後、何人も月に行くんだけど、結局、ベトナム戦争の激化で、月へのミッションは終わってしまう。

それでもロケット開発は進む。
ジャンボジェットのようなスペースシャトルの開発。

命綱無しでの宇宙遊泳の成功。

そして一部の選ばれた人間だけの世界から、一般人が宇宙へ。

普通の学校の先生だった女性が、民間人最初の宇宙飛行士に選ばれるが、一番最初の犠牲者になってしまう。

NASA史上初めての飛行ミッション中の死亡事故。

この映画で、すごいなぁって思ったのは、この部分。

チャレンジャーが爆発した直後、静まりかえる管制室で、飛行主任がまず最初に言葉にしたのは、「すべてのデータを保護しろ」。

「画面上の全てを記録しろ」。

死んだ宇宙飛行士への事ではなかったこと。

それだけ有人ロケットというのが、一か八かのところで運用されているのだなぁ。

さらに、コロンビア号の事故。

すべてのシグナルが消えて、最悪の事態を悟った飛行主任の「・・・OK(わかった)・・・」は、宇宙開発がまだまだ発展途上にあることを認識させてくれた。

そういう苦労を超えて、ハッブル宇宙望遠鏡やら、探査衛星やらが未知のフロンティアへの挑戦を始める。

人間の知的探求心を確認できるドキュメンタリーだった。