高村薫の直木賞受賞作を初TVドラマ化。
まさに待望のドラマ化です。
なぜ今まで、ドラマ化されなかったのか不思議ですね。
映像化は、崔洋一監督、中井貴一主演で映画になったことはありましたが、あの壮大な話を2時間にまとめるのに苦労したらしく、まったく原作からかけ離れて、崔洋一ワールドになっていました。
今回のドラマ化は、直木賞受賞作の《マークスの山》ではなくて、文庫改訂版を原作にしています。
たしかにオリジナル版よりも、物語が整理されていて、ドラマ化しやすくなっています。
より刑事ドラマになっていると感じます。
さて、ドラマ版ですが、主演は上川隆也です。
歴代、合田雄一郎を演じた役者の中では、一番、原作のイメージに近いかな?
記憶にある中では、中井貴一、三浦友和、渡辺謙、徳重聡。年齢的には、徳重が一番近いんですがね。
さて、ドラマですが、かなり原作に忠実ですね。
余計な味付けが為されていなくて、いいですよ。
警察内部のあのギスギスした感じだとか、どうしてもドラマ化だと大人版正義の味方になってしまいがちなのに。
さらに犯人の水沢を演じる高良がいい。
少年のままの心で、大人になってしまった、純粋な悪意。
政財官を巻き込む大スキャンダルの中心人物なのに、子どもそのもので、人間として壊れている感じ。
ちょっと原作にはない展開がラストにあったけど、これは面白いドラマですね。