日本テレビ系。土曜9時。
日テレの土9は、金田一少年シリーズなどで、ティーン向けドラマの黄金枠だった。
ミステリー、アクション、恋愛、ホラー、ファンタジーとドラマ自体もバラエティに富んでいて、
その攻撃的姿勢には好感が持てた。
数年ぐらい前から低迷し、いまいちヒット作に恵まれていなかったのだが、今年、『ごくせん』の第2シーズンで、久々の大ヒットし、再び注目ドラマ枠になった。
そのせいだか知らないが、ごくせんにならって、学園ものが続いている。
今期も学園ものだ。
しかも教師もの。
天海祐希扮する小学校教師が、教権で生徒を指導していく。ごくせんとはまったく逆のストーリー。
子供たちは結束して、対抗するがことごとく跳ね返されてしまう。
この天海祐希の完全無欠ぶりは、下手をするとコントになってしまうのだが、子供たちのキャラによって、ちゃんとドラマになっている。
さすが遊川和彦脚本だ。
第2話のラスト。天海扮する教師が、子供たちに言う。
「私はあなた達のことはすべて知っている」
すると、クラスのお調子者の少年が
「オレには隠し事も、知られて恥ずかしいこともない」
と反論するが、彼女は少年の家庭環境について、いう。
「あなたは誰にも愛されていないのではないかと不安なんでしょ?」
プルプルと何かに耐える少年。すかさず主人公の女の子が少年をかばう。
「こいつは確かにバカだけど、優しいイイヤツです。先生はしらないでしょ?」
放課後、雑用係にさせられた二人が、掃除をしている。
すると少年がいう。
「誰にも愛されてないなんて思ってないし、不安でもない。でも、サンキュー」
この展開の緩急の付け方が、絶妙。
ずっと女の子の盾になってかばってきた少年を、女の子がかばう。そして、しみじみと言い訳のように、先生に言われたことを否定していく男の子。でも、最後に感謝の言葉。これにより、それが事実であることがわかる。
普通なら、女の子がかばうところで、終わるだろう。
男の子が必死に強がるシーンが連続することで、キャラに奥行きがでるのだ。
このドラマ、期待値が低かったせいか、意外におもしろかった。