ビデオの撮影に間に合わせるため、サッカー後の俺は泥だらけで汗だくだったので、ダッシュでシャワーを浴びて、いつものみんなの溜まり場のバービカンに向かった。キリキリ達(gang達)も準備万端であった。しかし、俺はまだ勘繰っていた。


本当にポップカーンは来るのか。。もろ心配だった。


ペトロ

『心配すんなよ!絶対今日やるから。今日のビデオが出来たら、お前スターになるからな。準備しとけや。』


本当に楽観的な奴らだ。

でも俺の心配そうな顔を見て、そうやって言ってくれたのであろう。ジャマイカ人なりの励まし方である。


少し待っていたら、ボスがやってきた。


popcaan

 wyooy!そろそろ行くべ!準備できてっか?』


大群で俺たちはポートロイヤルに向かった。いよいよビデオ撮影だ。




ペトロ『今日はお前主役なんだから、思い切りやれや!』

 

そして俺たちは船に乗り込み、撮影をした。7月に撮れて、8月に流せば、夏の間の話題を持ってけるっしょ!俺はかなり浮かれていた!

そして夕方まで楽しく俺たちは撮影をした!夜になって日が暮れるまで、楽しんだ。

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本当のダンスホールアーティストになることを志してジャマイカにやってきた。曲も作り、更にはビデオまで。

ジャマイカのriddimにものったし、今まで日本人のアーティスト達が出来なかったことを俺はやった。ステージショーにも出たり、夢を叶えまくった。本当に夢の中に居る気分であった。

時間とお金は多少かかったが、それには変えられない夢が叶った。俺は完全に浮かれていた。




次の日に俺はジャマイカを出ることになっていた。実はチケットの期限がギリギリだった。ビデオをこなしたから何でもアリだが、やはりジャマイカはギリギリまで何が起こるか分からない。

ずっとドキドキだった。でも俺はやりこなした。やってやった。最高の気分だった。


日本に帰って、少ししたらジャマイカに戻り、ビデオと共にプロモーションを開始するはずだった。

これで俺も世界デビュー出来るぜ!そんな言葉が頭をぐるぐるしていた。


日本への帰りの飛行機から、ナチュラルウェポン

(大阪のraggae deejay)に連絡して、夏のショーに出さしてくれと言った。

ウェポンはいいよと優しく言ってくれた!



日本ではずっと活動していなかったので心配だったけど、やっぱウェポンはいい奴だ。希望と夢を手に俺は日本に着いた。最高の夏を過ごした!ジャマイカに帰るまでは。。。

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その後あんなことが起こるとは、この浮かれていた俺はまだ知らない。