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『わっしょい!わっしょい!MTVに親指が出れるように!』

10月終わり、高田馬場でチョップさんを筆頭とした関東のdeejay達に胴上げをされていた。そんな皆の期待を胸に、周りの人には『また行くの?』と言われたが、またジャマイカに足が向かっていた。俺はバカだからとことんヤらないと気が済まないのだ。

ぶっちゃけ、KICKOUTを出してからその壁とずっと戦っていた。KIKOUTでいけたのだからもっと俺は行けるはず。最高に楽しかった日本の日々を終えて、俺はKingstonにたどり着いた。


着いて2日目、YVPのジェイミー・ロバート(お父さんはショッキングバイブスと言う名門レーベルのオーナー)から連絡があった。彼は去年俺のunruly japaneseを出してくれた。初めて俺をジャマイカのジョグリンに誘ってくれた奴だ。


新しいヤバイriddimあるから、乗れや!でも良いのじゃなきゃださないけどな!』


奴は性格はまーまー悪いが、音楽にはモロ真剣で、ダンスホールロイヤルファミリーだけあり耳はいい。奴の耳は騙せねー。ここから新曲の練習が始まった。それと同時に自分のソロ曲であるina di pantyを出してジャマイカでbussしてやろうと思い、それに向かってガンガンやった。


人生最高かよ!と思いきや、すんなりいかない。ぶっちゃけどうすれば、いいか分からなかった。

STINGは今年は無い。パーティーでかける自分の曲もない。一緒にジャマイカに戻ったらやろうと思っていたことが、次から次へとダメになった。レゲエの神様は試練をくれた。


unruly japaneseと街で呼ばれることが多くなり、以前よりunruly感が増した。俺は焦った。

やはり自分がbussしなくてはunruly crewにいることは出来ない。何しろ帰ってからpopcaan は更にリッチになって居た。俺もなれるはず。単純な俺は現場でbussするために持ち歌のina di pantyを完成させることにした。

しかし、完成した後に、ジャマイカ人の反応を見ると普通であった。こういうときは、あまり良くないのである。本当にいい曲の場合はジャマイカ人の反応が違う。録りの段階やmixdownの時に、いい曲の場合は皆ノリノリになる。mixdownまでやろうとしたが、やはりやめておいた。そうなった時に、どうすればいいか悩んだ。

"何かうまくいかなかった時には上手くいったときと同じことをせよ!

誰かが言ってたことを思い出して、popcaan とまたコンビネーションを目指すことになった。

ジェイミーとの曲は良いと言われたが、やはり自分がreadyでは無いとジャマイカは全てが動かない。まずは曲のために、unruly gangpopcaan の側近であるPETROに連絡した。


PETRO 『いいか、ボスはスーパーメガメガメガメガスーパースターだからな!やるか分からねーぞ!でも聞くことは出来るぞ!その前に曲を聴かせろや!中途半端ならやらねーからな!』


以前よりハイプ感が増し、自信もたっぷりだ。DRAKE率いるOVOに入ってから彼等の勢いは更にワールドワイドになった。

依然、アメリカのVIZAは取れていないが、DRAKEのツアーに参加も決定したらしい。やはり俺もそこにいってみたい。馬鹿かもしれないけど出来ないことも無いと思う。ラガには無駄な自信が必要なんだ。


ガチャとリーダーに真剣に言われた。

『このままだとダメだと思う。deejayにちゃんと取り組んで無い気がする。もっと真剣に取り組まないと全て寒くなる。本当にヤル気があるのか分からない。』

ここでbussするには中途半端ではいけない、世界ヒットを目指すくらいでは無いといけないのだ。前回の反省を生かして俺は新曲を目指した!ガチャのアイデアや周りのジャマイカ人達と相談し、新曲を作った。popcaanの好きそうなビートで、今をとにかく意識した歌を作り始めた。何度も何度もデモを録り、歌い方やビートの乗り方を研究した。そして、遂に歌を完成させた。かなり練習したので満足の行く歌が出来た。popcaan も必ず気にいるはずだろう。完成した曲を側近のPETROに聴かせることになった。


PETRO『俺はかなり良いと思うよ。多分ボスも気にいると思うよ。聞かしておくよ。』


まー曲いいし大丈夫だろ!そんな俺たちの予想とは反する答えがアンルーリーボスから返ってきた。普通じゃいかないジャマイカ。マジで人生最高かよ!