まあ、そうなるんだろうなとは思っていた。
京都国際の全国制覇に対する誹謗中傷。
見事の一言。
それ以外、なんかあるかんかいな?
そういえば昔、金村率いる報徳と井口率いる京都商業が決勝を争った時にもなんかざわついたことを思い出した。
もっともこれほどではなかったけど。
1981年夏。
明静会、今井氏、堀春水、熊谷親子、静岡、そして松田優作
東京明静会....
一般社団法人全日本かるた協会のことである。
競技かるたは広瀬すずの「ちはやふる」で一躍有名になった感が強いが、今回取り上げる明静会はかるたではない。
新興宗教だ。
正式には「明静会」。
自分的にこの宗教の名前を初めて知ったのは、松田優作の伝記を読んでからだ。
元奥さん美智子さんが記した「越境者」がそれである。
この宗教が今現在活動しているのか否かは定かではない。
一説によるとすでに解散しているとも言われている。
創始者は誰なんだろうか?今井氏という名前が検索に引っ掛かって来るし、その団体の主たる人物として「堀春水」という名前も同様だ。
堀春水は昭和54年5月に亡くなっておられるそうだ。
道場が三島や修善寺にあるというネタも浮かんだが、伊豆箱根鉄道大仁駅下車、熊坂という在所だったそうだ。
この明静会・伊豆道場で、今井氏から渡された堀春水の法話集を、松田優作は生涯のバイブルみたく、病床において熱心に読み込んでいたとも言われている。
今井氏は西窪病院に入院中の優作を見舞ったこともあるそうだ。
さてさてさて、今井氏とは、この堀春水の法話をもとにして座禅を指導していた人物ということだが、いやいやなんか胡散臭く謎が多い。
ちなみに今井氏の文章を何度か読んだが、奇妙なことに気が付いた。
文の終わりが「。」ではなく「!」なのである。
すべてがそうだ。
細かいことだが、こういう些末な点においても、いちいちなんかうっとおしさ、気味の悪さを感じて仕方がない。
さて、では今井氏を紹介したのは誰なのか?
それは松田優作の後妻、熊谷美由紀の母・熊谷清子だと越境者には堂々と書かれていた。
病気が進行する中で何かに縋りつきたい気持ちはよくわかる。
だから優作が新興宗教を心のよりどころにしたことも仕方あるまい。
そういうことも、往々にしてあり、だろう。
ただ、なんとなくこの宗教や関係者に違和感を感じてしまうのだ、ごく個人的にだが。
正直なんか、やりきれない。
一番引っかかるのは、やはり「病は気からなので、気で治る」という思想だろう。
いや、普通に考えてそうは言いきれない。なのにそれをすべて受け入れて優作はすべての有効治療を拒否していたのだとすると、もう救いがないわけだ。
マインドコントロールだ。
この優作が没した年にはオウムの起こした有名な坂本弁護士一家の殺害事件も行われている。ちなみに、だけど。
最後に、この宗教の母体は静岡県にあったという。
で、今現在、松田美由紀さんの姉・真実さんは静岡に移住してそこを生活・活動基盤にしているということだ。
なんか関りが、あるのだろうか?