戦場で100人殺せば英雄だが、平時に一人殺したら死刑。
殺人は数によって神聖化されるのだ。
チャップリンのある映画でのテーマ。
付け加えるとすれば、状況背景によっても変わるんだろうね。
戦時かそうでないかとか。
ガスマスク日常化
コロナ禍下、政府主導の下にマスクの着用が半ば強制されたことは記憶に新しい。
しかもである、時の無能首相はとんちんかんな「アベノマスク」という愚にもつかない、どうしようもない布マスクを全国民に配布するという失態迄演じ、物笑いの種にもなった。
これを見て、戦時中の「国民皆ガスマスク」を想起する人もあったそうだ。
調べてみると、ガスマスクを装着した異様な出で立ちで集団で器械体操をする静止画や動画がごまんとヒットした。
こういうことなのか。
まだ戦争序盤の頃のことらしいが、ガスマスクは国民の日常生活にしたたかに入り込んでいたようだ。
とどのつまりそれは、有無も言わせぬ国民の「帝国主義洗脳化」と同義。
恐ろしい限りだ。
森永牛乳はこういう状況と親和性を持っていたようで、「祝 南京陥落」なんていう、兵隊がガスマスクをつけて日章旗を掲げるイラスト付きで、記念広告を新聞などに出していた。
その他にも「祝 南京陥落」絡みの広告は多数見られる。
森永製菓においては1933年頃からお菓子の景品にななんと、組み立て式紙製防毒マスクの模型をつけたりもしていた。神、である(笑)。漫画では1939年に、ガスマスクを漫画の主要テーマに置いたギャグマンガ「防毒マスク型保養法」というものがあったそうだ。