断腸亭日乗
永井荷風の、1917年9月16日~死の前日59年4月29日までの42年間の記録。
起筆当時の住居〈断腸亭〉の名にちなむ。
大久保余丁町、麻布偏奇館,岡山疎開(岡山市北区三門町),熱海から千葉県市川市定住。
簡潔な行動記録の枠組みの中に,季節感をみごとにとらえた叙述があり,世相,風俗,時局についての観察,感想,批判が語られており,漢詩文や江戸文人たちの著作への感想や記録があり,また女たちとの多彩な閲歴を物語る記載も見える。
『新生』、『中央公論』などに数次発表、また刊行された。
起筆当時の住居「断腸亭」にちなむ命名。
傍観者的な視点からの文体が心地よい。
四季の風物、時勢のようす、風俗の推移、女たちとの交渉の顛末(てんまつ)、読書感想。
いやはや、多岐にわたる観察眼の多彩さ。
強烈な個性が隅から隅まで、しっかりと注入されている。
45年(昭和20)3月10日東京大空襲・偏奇館(その後の住居)炎上に始まる罹災日記は、一個の特異な文学者の記録であるだけでなく、国民的体験を写し残したものである。
断腸亭日乗は昭和34年(1959年)四月二十九日まで続いた。
つまり亡くなる前日だ。
その日は祭日、陰とある。
明けて30日深夜、3時頃、胃潰瘍の吐血による心臓発作で、一人で絶息、死去、冥界へと旅立つ。
まあ、死ぬまでに一度、アリゾナキッチン、尾張屋本店でランチを食いたいものだ。
尾張屋はチキン南蛮。
アラモゴード
アメリカ合衆国 ニューメキシコ州 オテロ郡 の都市で、人口は2010年の国勢調査で30,403人。
郡庁所在地である。
都市の名前はスペイン語で「ふくよかなハコヤナギ」を意味する。
ホロマン空軍基地 と ホワイトサンズ・ミサイル実験場 はアラモゴード近くに位置するが、この二つの主要な軍事基地である。
最初の宇宙飛行チンパンジーの生誕地、原子爆弾の最初の試験場、そして300万個あると噂されているアタリ社製のゲーム「 E. T. 」の カートリッジの埋葬地 として有名であるが、
この原子爆弾の最初の核実験は、「トリニティ実験」と呼ばれ1945年7月16日に行なわれた。
爆縮型プルトニウム原子爆弾の爆発実験で、ここで実験された同型の爆弾『ファットマン』が、後に日本の長崎県長崎市に投下された。
この実験による核爆発は、約20 ktのTNTの爆発と同規模のもので、この核実験を以ってしばしば「核の時代」の幕開けとされる。
実験場は現在ではアラモゴードに本部を持つアメリカ陸軍ホワイトサンズ・ミサイル実験場の一部となっている。