ポルトガルの医師で、ノーベル賞を受賞したエガス・モニス。
そう、ロボトミーという、精神障碍者などの前頭葉を切裁する。鬼のような手術を開発した医師だ。
脳を、削り取るのだ。
まあ、えげつない。
このことで、賞の剥奪論は、いまだ根強いという。
悪魔的行為だと、言うことなのである。
ま、そうでしょうな。
1980年・点景
土曜ナナハン学園危機一髪
中学三年の修学旅行前にプレイボーイを買った。
宮崎美子のグラビアが目的だった。
そこに、当時の熊谷美由紀、金田賢一主演の「不良少年」の紹介がされていた。
写真中心で、ごくプレイボーイ的紹介文だったが、熊谷美由紀を認知した出来事だった。
いや、知っていたけど、そんなに興味はなかったのだ。
「探偵物語」でも、「金田一耕助の冒険」でも輝いていた。
後の伴侶・松田優作とのロマンスが報道されるのはまだ少し後だったと思う。
その頃、多分春休み明けそうそうなころ、だったと思うが、美由紀さんが出ていたドラマを、ふとしたきっかけで見た。
「土曜ナナハン学園危機一髪」。
夜7時半から9時までという90分ドラマで、ナナハンと呼ばれていたやつだ。
テーマ曲には甲斐バンドの「漂泊者」。
この第一話「ガラスの動物園」がそれである。
田中邦衛と美由紀さんという組み合わせ。
海岸での輪姦シーンがかなりリアルで、それはそれでビビってしまったが、内容もすごくわかりやすく、示唆に富んでおり、ほんとうによかった。
熊谷美由紀、のちの松田美由紀は、この頃一番勢いのある若手女優だったと思う。
ところで、このシリーズは本当に面白く、「1980 - 帰らざる夏」、「グッバイミュージックメイト」とか記憶に残るものが多い。