イタリア産トマト缶でもトマトは中国産
トマトは170カ国で生産され、トマト加工業界の年間売上高は100億ドルにのぼる。
だがトマト缶がどのように生産・加工されているかはほとんど知られていない。
イタリア産トマト缶と表記されていても、実際は中身に使われているトマトが、中国産であることが多い。
これは、栽培した国と加工した国が異なる場合で、加工した国を原産地と表記しているのだ。
中国産の濃縮トマト(3倍)をイタリアで水を入れて濃縮2倍にして「イタリア産」と表記。
100%イタリア産と書かれていて、「そっか、これはイタリア産なんだ。」と安心することなかれ。イタリア産の中にも中国のものをイタリアでちょっと加工しただけで「イタリア産」になるということなので、安心できないのである。
さらに中国産のトマトは、農薬や添加物が多く使われていることが多く、人体への影響が懸念されている。
もともと中国の工場で腐ったトマトペーストや混ぜ物だらけのトマトペースト。
「イタリア通さなくてもアフリカに直接売ったらもっと儲かるじゃん」と、添加物たっぷり(トマト31パーセントに添加物69パーセント。着色料もIN)酸化した低品質のトマト缶「ブラックインク」をアフリカに輸出。
中国は、こういった腐ったものは「ゴミ箱」と呼ばれる基準の緩いアフリカの市場へ行くべきと高笑う。
さらに儲けを出すためにアフリカにて缶詰工場を新設。
腐ったトマトペーストの処理は中国人が極秘に施す。
中国、アメリカ、ヨーロッパ、アフリカを舞台に、業界のトップ経営者から生産者、労働者までトマト加工産業に関わる人々に徹底取材。世界中で行われている産地偽装、大量の添加物や劣化した原料による健康被害、奴隷的に働かされる労働者などさまざまな問題を暴く。
世界中で身近な食品であるトマト缶の生産と流通の裏側を初めて明らかにし、フランスでも話題沸騰の、衝撃的ノンフィクション。
ここにはイタリアマフィアも1枚かんでいるそうで、それが事実ならば、話は相当ややこしそう。
こんな話聞いたら、日本に流通しているものも、安堵できない。
自分はほぼほぼ、トマトペーストもケチャップも、ホール缶も買わない。
買わないが、強欲なチャイナが、加工食品内に「毒物混入」していることを考えると、心底ぞっとする。
空(カラ)の味
2017年、塚田万理奈監督によって制作された作品。
監督の実体験を元にしたという、
今やインディーズの登竜門として知名度を上げつつある、和歌山県の「田辺・弁慶映画祭」で4冠を達成し、主演・堀春菜は同映画祭の女優賞に輝いた。
「摂食障害」「過食嘔吐」。
重いテーマだ。
前半は食欲との格闘がクールに描かれる。
堀の演技は圧巻。
抑え気味な声と表情で、繊細に演じている。
一転、精神を病む「マキ」が出てきて主人公と絡み始める後半は、かなり観念的な映像になる。
これは心象風景的なものを表現しているのか。
全編通じてカメラワークが秀逸だと感じた。
中盤の、夜中の台所、お茶を飲もうと冷蔵庫を開けた途端、そこにプリンを発見、延々と葛藤する場面がいい。
抑えがたい食欲との果て無き格闘。
わかる。これはよくわかる。
ヤマ場らしいヤマ場はないが、あっという間に時間が過ぎる感じ。
興味がない人には退屈極まりないのかもしれないけど。
一押し女優、堀春菜!