大森一樹の名作「ヒポクラテスたち」。
地元枠なのか、青影こと金子吉延氏を発見。
アナーキー 叫んでやるぜ
2ndアルバム『'80維新』のオープニングを飾った軽快なパンク・ロック・チューン。"きどってるやつ"を批判しつつも"オレたちほんもの"と自身満々で、後のJ-ヒップホップにも通じる若さゆえの虚勢が感じられる。(CDジャーナル)
松尾君がよく聞いていた。
なんか勢いがあっていい感じだなと思っていたが、のめり込むことはなかったなぁ。
1979年~80年・点景
きんぽうげ
当時の甲斐バンドのライヴ・オープニングナンバーは「きんぽうげ」 。
しょっぱなから全開バリバリにするというものだった。
ところで、自由で奔放な恋愛を描いた「きんぽうげ」というイギリスの映画があって、これは悲劇的な結末を向かえる映画だ。
この「きんぽうげ(The Buttercup Chain)」は、1970年にイギリスで公開されたドラマ映画で、監督ロバート・エリス・ミラー。
主演は、ポールマッカートニーの元カノ、ジェーン・アッシャーが務めている。
甲斐バンドの「きんぽうげ」は、映画「きんぽうげ」のイメージから触発されたのではなかろうか。
公式には明らかになっていないけど。
きんぽうげは美しくて可愛い花だが、毒草でもある。
つまり甲斐バンドの「きんぽうげ」の中に出てくる、「あなたに抱かれるのは、今夜限りね」という女性は、実はジェーン・アッシャーがモデルなのではなかろうか。
ジェーン・アッシャーといえば、「Deep end(早春)」が有名。
ロンドンの公衆浴場に就職した15歳のマイクを困惑させる年上で小悪魔的美人のスーザンを演じているものだ。
ポーランド出身の鬼才、スコリモフスキが1970年にイギリスで撮影したこの「早春」出演当時、ジェーンは20代半ばで、浮気性のポールと婚約破棄した挙句、リンダに奪われてしまい、一時表舞台から隠遁していたその後のことだ。
お嬢さん的で、金持ちの令嬢的だったアッシャーの突然の変わりっぷりが衝撃でもある。
ポールが好きだったんだろうな。
劇中ではヌードも披露している。
これもなんか当てつけ臭がするわけだ。
ところで、物語は、15歳の少年の不器用な初恋を描き、女性経験のないマイクは次第に盲目化、エスカレート、ストーカー化、やがて救いのない悲劇的な結末へと突き進む。
1952年に子役として映画デビューしたアッシャーは、「アルフィー」をはじめ数多くの映画、テレビ、舞台に出演する女優として活躍し、1963年から68年までポール・マッカートニーと交際していたことで有名である。