赤、白、ロゼに続く、第四のワイン。
大好きな街新小岩
乃が美
奇跡のパンだそうだ。
生のパンといわれてもいまいちよくわからないが、生のそのまま食べておいしいパンとのことらしい。
つまり焼かなくてもいい、と。
大阪プロレス代表取締役の坂上雄二さんのお店らしい。
まあ、なんにしても「、奇跡の」が頭につくもの、世の中多すぎるよな(笑)。
で、今まさに閉店続出。
飽きられるのも早い。
竹田かほりとフィービー・ケイツ
甲斐よしひろとできちゃった結婚した時には超ビックリした。
フィービー・ケイツと竹田かほり、被るな(笑)。
特にちょっとしゃくれた顎とか。
永遠に、自分の好みのタイプはこの系統の顔何でしょうかねぇ~。
思い出す。1982年から83年の頃。
竹田かほり、あるいは65%フィービー・ケイツそっくりのしゃくれあごの年上おねーさんがバイトしていたブテイックに通った高校生の頃(笑)。
DCブランドブーム最中。
夕陽がまぶしい通学の京阪電車の車窓から見えるその店の、ディスプレイのセンスの良さに心がざわざわして、毎日見とれていた。
一週間程度でディスプレイが変わる。
見ているうちに、欲しい服がディスプレイされだした。
てか、なんでもよかったんだけどね。
ある日、一駅手前、つまり御陵駅で思い切って途中下車して立ち寄った。
最初に対応してくれたおねーさんはあんまりかわいくなかったが、何度目かに行ったときに竹田かほり&フィービーケイツ風おねーさんが対応してくれてすっかり虜。
いきなり恋の炎が燃え盛った。
薬科大学に行っていると話していたが、OLにしか見えない感じ(笑)。
サーファーっぽいロングワンレングス。
やや茶髪。
冬なのにほぼノースリープ、脇ぱっくり。ブラ横が丸見え。
あるいは、ざっくりと胸元が開いたVネックとか。
やたらかがみこむ。そのたびに谷間が見える。
もうその色気にメロメロに犯された。
色気にほだされてとんでもない不似合いなブルゾンとか買わされたっけ。
黒い歴史だ。
雰囲気で分かるけど、あれ店長のオヤジと絶対できてたで(笑)。
間違いないっ!!
ノルウェイの森のその奥
昨年年末、ラガー刑事こと渡辺徹さんが、また、殉職した。
エレベーターのドアに挟まれて息絶えるラガー刑事の殉職シ-ンは何度テレビで見たことか。
それだけじゃないのにね。
ご冥福を。
自分的にだが、ワタナベトオル、といえば「ノルウェイの森」。
もっとも下の名前を知ったのはかなり後になってからだ。
早稲田に通う学生のワタナベくんと津田塾に通う直子さんの純愛っぽいシーンが上巻のクライマックスのひとつだ。
早稲田界隈のことが詳細に書かれている。
このワタナベくん、本人をかなり投影しているのではとも思うが、なんか、節操ないところもあり、すごく清潔で律義なところあり、なんとも複雑な人格である。
平然と女の子をナンパしてホテルに連れ込み、ヤル。
おおむね、クールでまじめ、かつ俺流なんだと思うが。
同調圧力に抵抗している記述がさりげなく散見されるし、政治的なもの、人に対して、少し距離を置いて、冷ややかに見つめている感がすごくいい。
そういうやや「すかした感じ」が程よくいい。
この小説はバブル真っ最中に売れた。
地に足をつけ浮かれず、でもどこかでなんとなく浮遊しながら、でも最終的には生き方の美しさを再確認できるアイテム...だった気がする。
非常にオシャレなものとして大量消費され、プレゼントに最適だよね、センスいい人は読むよねって感じと、小説の内容とのギャップが、すごく変な感じだったと思う。
この小説が売れに売れたころ、自分はこの小説を紹介してくれた元カノのことで、少々苦い思いをしたことがある。
その人はノルウェイの森が爆発的に売れているころ、本屋でバイトしていた。
飛ぶように売れてゆく本を、目の当たりにしていたんだろうか。
1984年頃に知り合い、なんとなく付き合い出した2歳年上の彼女だったが、色々とあり、1986年頃破局。
1985年の夏の終わりころに、一度離れているんだけど。
翌年新春にまた復活って感じだった。
最後に会ったのは1986年4月26日。
桜が散る間際の、なんかとってもあったかい日だった。
日付までしかと覚えていたりする。
その日チェルノブイリの原発事故が起こった日だったりした。
現ウクライナの地を、遠く離れて。
その年の夏、自分はもうどうしようもないほど大荒れして、どん底まで落ちたが、いつもなんか心にこの人のことが絡まっていて、要は忘れられなかったのかな、とっても苦しい思いを抱えながら、なんとなく生きていた。
その時に、服薬自殺を図った。
6月の梅雨の最もうっとおしい昼間。
通院して施薬してもらっていたトランキライザーや睡眠薬なんかを、一錠ずつかみしめるように飲んだ、半月分。
たまたま訪ねてきた人に運ばれて胃洗浄を受け一命をとりとめたが、その直前に、とっても長い「遺書」らしきものを、この人宛に送ったことを覚えている。
多分薬で朦朧としており、支離滅裂極まりない文章だったんだろう。
いい迷惑だっただろうな。
翌年ふとしたことから再会、彼女は新しい人と付き合っていて、なんかその彼氏の「英ちゃん」と妙に馬が合い、仲良くなってしまった。
レベッカが好きだった英ちゃん。
バイク乗りの英ちゃん。夏に3人で海に行ったりもした。
よく3人で遊んでいた。
若狭湾で酔っ払って海に転落したのを命がけで助けてくれたのも英ちゃん。
大山~絵はがきが来たことも。
二人の旅行だそうだ。「君のことは弟みたく思っている」と英ちゃんが書いていてくれたことがすごくうれしかった。
「君がうらやましくもある」とも。
最初こそなんかぎこちなかったけど、嫉妬とかそういうものが全くなく、何というか、すごく心地よかったし、女友達としてすごく大切にして、相当心地よかったとしか言いようがない感じ。
自分はあの頃があり、その後緩やかに、救われて行った気がするのだ。
まあ、自分の道を行こうかなって。
なので2人にはとっても感謝している。
そういう関係だったが、1988年の秋に、突然その人から「遺書」が郵送されてきた。
いや、最初は普通の手紙だと思ったが妙に分厚く、なんか変な感じの内容で読んでいくうちにすごく恐ろしくなってしまった。
内容はよく覚えていないけど彼氏の英ちゃんに内緒でバイト先の本屋の店長とできてしまい、板挟みで苦しい、店長の好きなものばかり食べて、好きなビールの銘柄ばかり飲んでいる、どうしようか、どうしようもないよね。
みたいな内容。
正直困惑した。
死ぬとも書いてなかったが、その何か月後かに英ちゃんと電話で話したときに、もう二人は別れていて、彼女は自殺未遂を図ったことを知り、まあ、あれは遺書だったのかと、その時初めて認識した。
その後、英ちゃん都は何度か遊びに行ったが、音信不通になり、やがて自殺のようなバイク事故で亡くなったと聞いた。
その人は結婚して母になっているということも、2004年頃に聞いた。
ノルウェイの森の赤と緑の本を見るたびに、なんとなくあの人のこと、英ちゃんのことなんかをおぼろに思い出してしまう。
出身が滋賀県の湖西の新旭という小さな町だった。
その後京都に帰ってきてからはよくドライブに行った。
ロケーションがめっちゃいいんだよな、湖西地区は。
いつまでも走ってたくなる感じで。
湖西は、朽木村のマス釣り場、自衛隊の演習場、風車村があったり、ガリバー村があったり、なんかいろいろあったなあ。
新旭の水鳥観察センターも。