92巣立ち
前編と後編、2夜連続。
タマコと出会い、童貞喪失、SEXに溺れる、妊娠、堕胎。
裕木奈江が遊び相手、横山みゆきが微妙ながら本命、リアル彼女が宮沢りえ、嫁さんが内田有紀って。
純、お前ってやつは。
「とりあえず謝ればなんとかなる」とお詫びにカボチャを持って上京する五郎。
軽い。軽すぎる。
精一杯の償いがドテカボチャ×約8~9個..って
純朴な気持ちはわかる。わかるが、相手に取ったら馬鹿にされたように感じるだろう。
無銭飲食しちゃった、ガラスを割った、オカマした...んじゃないんだからね。
遊びで付き合ってやっちまい、避妊もしないでナマで中出し、妊娠ですよ、堕胎ですよ。
「誠意って何かね?」。
文太さんのこの言葉は当然だ。
やさしくこの言葉を五郎に突きつける文太さん。大きい。
富良野に帰った五郎は、タマコの父親に誠意をみせるため、丸太小屋を作るための丸太をすべて売却する。
拾った石で家を作ることにする。
そしてどことなくぎこちなく、親子三人集結。
ラストは吹雪の中、雪に埋まり絶対絶命な五郎。
な、なんと、五郎は自力で生還する。
蛍は結局札幌へ。純は富良野へと帰ってくることに。
五郎の「やるなら今しかねぇ~!」熱唱のシーンがツボ。
西新宿の親父の歌。
長渕剛を「ナガミゾツヨシ」という、オチャめな五郎。
「ヨコミゾセイシ」も入ってますよね。
「金田一耕助の冒険」で等々力警部を演じていましたね。
95秘密
れいちゃんと別れ、AVに出演していたというシュウの過去を、純が悩みながらも受け入れていく。
1.れいが結婚式を挙げた教会(ニドム 石彩の教会 森の教会)は、ドラマ嬢は札幌だったが、苫小牧にあるという。
駆けつけた純は木陰かられいの姿を見つめる。
ダスティンホフマンにはなれなかった。
ますだおかだ・の増田もここで挙式されたらしい。
2.五郎とシュウの温泉入浴シーンの美しさ。
霜が付いたりえの髪のリアル感。天女みたいだ。
3.三時間・喫茶店で純を待つシュウ。
携帯がない時代特有なシーン。
いまならLINEでなんの問題なく完結。
ドラマ自体がソフトに月9化してる気がした。
95年はWindowsが販売された年。色んなものが時代が便利になるにつれて、いろいろな貴重なものがどんどん消えてゆくターニングポイントだった。
98時代
笠松正吉に尽きる。
オオハンゴウソウを必死で集める正吉。
蛍に、幼いころからの思いをちゃんと伝えてプロポーズする正吉。
北の国からを通じて、欠かせないキーマンなのである。
正吉役の中沢佳仁は、もうずっと前から役者を廃業していて、「北の国から」の時だけ役者の仕事をしていただけらしい。
確か内装工事職人か何かだと、いいともに出た田中さんが語っていた。
上司だったか社長だったか、北の国からの大ファンで、その時だけ仕事を休んで、役者として出ることを、特別に許可していたという。
ちなみにそのいいともに田中さんが出たときに、彼は漆塗りの電報を送っていた。漆塗りって、すごいな。
会社概要|有限会社清水経師店 (kensetumap.com)
もう徹頭徹尾、正吉と蛍の回だったと思うし、スペシャルの中で一番好きである。
さらに、撮影中、ドラマの中の蛍と同じように、中島朋子もまた現実に妊娠していた。
奇跡が奇跡を呼んだというか、不思議なめぐりあわせである。